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機能性疾患とは?

病気は、その成り立ちから器質的疾患と機能性疾患の2つに分類されます。
器質的疾患は、臓器そのものに炎症や癌などの何らかの異常が発生している病気です。この異常が原因となり、さまざまな症状が現れます。器質的疾患では、臓器そのものに異常が起きているため、血液検査やCT検査、内視鏡検査などの検査で必ず症状の原因となる異常が見つかります。

一方、機能性疾患は、臓器そのものに実際には何の異常も起きていないにもかかわらず、さまざまな症状が現れる病気です。機能性疾患では、臓器そのものには異常がないため、血液検査やCT検査、内視鏡検査などの各種検査を行っても、症状の原因となる異常は見つかりません。機能性疾患で症状が現れる理由は、臓器の機能が乱れることが原因です。臓器の機能を調べる検査を行うと、機能性疾患では異常が見つかりますが、癌や炎症の存在を調べる検査では異常は見つかりません。

機能性疾患の多くは、ストレスや不安・緊張、疲労、ホルモンバランスの乱れなどが自律神経の働きを乱し、症状を引き起こしていると考えられています。このため、何かに集中しているときや寝ているとき、休日などの自律神経の乱れが出にくい状況では、症状が出にくくなったり、緩和される傾向があります。

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