痔ってどんな病気なの?

痔痔は、肛門の周囲の血管や組織の異常によって起こる炎症性の病気を総称する言葉です。
肛門は、排便時の最終通過ポイントであり、物理的な摩擦や刺激を受けやすい部位でもあります。また、肛門は大腸菌などの様々な菌に汚染された便が通過するため、身体の中でも感染や炎症が発生しやすい部位です。
「日本人の半分は痔をもっている」と言われるほど、痔は大人から子供まで日本人にとって非常に一般的な疾患です。

痔の種類と症状

痔は、大きく分けて、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)の3つに分類されます。
また、痔核(いぼ痔)は、発生する場所によって、内痔核と外痔核に分けられます。
痔の種類によって症状が異なります。

1.痔核(いぼ痔)

痔核(いぼ痔)の日本人における有病率は、約22~55%と報告されています。肛門に起こる疾患の中で最も多く、痔全体の約63%が痔核(いぼ痔)です。有病率に男女差はなく、患者さんの年齢層は45~65歳が最も多いとされています。
痔核(いぼ痔)は、肛門周辺の静脈の血流が悪化し、うっ血することで粘膜や肛門上皮の下にある血管や結合組織に炎症が生じ、腫れあがることで起こるしこりです。
痔核は、発生する場所によって、内痔核と外痔核に分けられます。肛門には歯状線という腸の粘膜とお尻の皮膚の境目がありますが、この歯状線よりも内側の腸の粘膜側にできた痔核を内痔核、外側の皮膚側にできた痔核を外痔核といいます。

内痔核の症状

内痔核内痔核は初期の場合、出血、痛み、腫れ、かゆみ、粘液漏出(白い粘液のようなものが付着する)などの症状が認められます。進行すると、痔核が肛門外に脱出するようになります。

外痔核の症状

外痔核外痔核は、突然、肛門周囲の皮膚が腫れ、コリコリしたしこりのようなものが出現し、強い痛みが生じます。しこりの表面の皮膚が破れると出血することもあります。

2.裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)は、肛門上皮に亀裂やびらん、潰瘍といった傷が入ったものです。痔の中では2番目に多く、痔全体の約25%が裂肛(切れ痔)です。女性に多く、20~50歳代に多いとされています。

硬い便の通過などで肛門が物理的に無理に広げられ、切れるため起こります。肛門の後方(背中側)に起こりやすいと言われています。裂孔を繰り返すと肛門内に肛門ポリープと呼ばれる肥大した乳頭や、肛門外には肛門皮垂(いわゆる見張りいぼ)と呼ばれるいぼが形成されます。

症状

裂孔は初期の場合、排便時の痛みと少量の出血がみられます。進行すると、傷が深くなるため排便後に長時間痛みが続くようになります。繰り返すと、痔瘻(あな痔)になったり、肛門が狭くなり、排便障害の原因となることもあります。慢性化すると外科手術が必要になります。

3.痔瘻(あな痔)

男女ともに30~40歳代の若い世代に発症しやすいと報告されています。肛門内に細菌感染が起こると、肛門周囲が化膿して膿が溜まる肛門周囲膿瘍を引き起こします。この肛門周囲膿瘍が自然に潰れて排膿されたり、外科的な治療として切開排膿されると、お尻の皮膚と肛門の奥がつながった管(トンネル)を形成することがあります。この皮膚と肛門の奥がつながった管が痔瘻(あな痔)です。痔瘻は自然治癒やクスリでの治療では治りません。また、治療しないで長期間放置するとがん化のリスクもあるといわれています。外科手術による治療が必要です。

症状

肛門周囲膿瘍は非常に痛みが強く、化膿しているため発熱も伴います。

痔の種類と原因

痔は、大きく分けて、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)の3つに分類されます。
痔の種類によって発症させるリスクや原因が異なります。

1.痔核(いぼ痔)

痔核(いぼ痔)の原因に関しては諸説あり、まだはっきりとしていない点もありますが、次のようなものが原因になると考えられています。

肛門部への過度の圧力

肛門部への過度な圧力は、肛門周囲の支持組織を弱め、静脈のうっ血を来たすため、出血や浮腫を生じやすくなると考えられています。次のようなものは、肛門部に過度な圧力をかける原因になるとされています。

肛門部に過度な圧力をかける原因となる生活習慣

など

肛門周囲の血流障害

肛門周囲の静脈に血流障害が起こると、静脈がうっ血するため、出血や浮腫を生じやすくなります。

肛門周囲の血流障害の原因となる生活習慣

など

食物繊維の摂取不足

食物繊維の摂取不足は、腸内環境の悪化や便が硬くなることで、便秘リスクが高まるため、痔核の発生リスクや悪化リスクを高めます。また、食物繊維には、腸内環境を整え、腸の動きをスムーズに調節し、排便を円滑にすることで肛門周囲の静脈圧の上昇を抑制する効果があります。しかし、食物繊維の摂取不足から便秘になると、排便時の腹圧上昇や肛門周囲の静脈圧上昇により痔核の発生リスクや悪化リスクを高めます。

アルコールの過剰摂取

アルコールには、胃や腸での水分や栄養素の吸収をサポートする酵素の働きを抑える働きがあるため、アルコールを過剰摂取すると下痢を起こしやすくなります。下痢による頻回の排便は、肛門部に過度の圧力をかける原因となるため、痔核の発生リスクや悪化リスクを高めます。また、アルコールには、血管拡張作用と血流促進作用があるため、アルコールの過剰摂取により動脈の血行は良くなりますが、静脈はその血流の増加に追いつくことができません。このため、肛門周囲の静脈がうっ血しやすく、痔核の発生リスクや悪化リスクを高めます。

加齢

加齢変化により肛門周囲の支持組織が脆弱化し、静脈の柔軟性の低下するため、静脈のうっ血が起こりやすくなり、痔核の発生リスクや悪化リスクが高まります。

2.裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)は、次のようなものが原因になると考えられています。

便秘(硬便)

便秘の硬い便は、肛門を通過する際に物理的に肛門組織を損傷しやすく、裂肛の原因になります。

下痢

頻回の下痢により、肛門周囲の組織が過度に刺激されると、裂肛の原因となることがあります。

出産

自然分娩では、肛門周囲の組織に非常に強い圧力がかかるため、裂肛の原因となることがあります。

痔核(いぼ痔)

痔核(いぼ痔)は、肛門部への過度な圧力が原因で肛門周囲の支持組織が弱まり、静脈がうっ血することで発症します。
痔核では肛門周囲の組織が弱くなっているため、裂肛の発症リスクが高まります。

3.痔瘻(あな痔)

肛門には歯状線という腸の粘膜とお尻の皮膚の境目がありますが、この歯状線には肛門腺窩という小さなポケット状の穴が空いています。肛門腺窩には便が入り込みやすくなっていますが、通常、肛門には細菌に対する強い免疫力が備わっているため、普段は感染を起こしません。
しかし、過度な飲酒、喫煙、ストレスや疲労、糖尿病などの様々な原因で肛門周囲の免疫力が低下していると、便中の細菌により容易に感染が起こり、肛門周囲に膿が溜まる肛門周囲膿瘍を起こします。この肛門周囲膿瘍が自然に潰れて皮膚側に排膿されたり、肛門周囲膿瘍の外科的な治療として皮膚から切開排膿を行うと、肛門の奥(肛門腺窩)と皮膚が交通した管(トンネル)を形成することがあります。肛門周囲膿瘍の治療のために外科的な切開排膿治療後(皮膚を切開して膿を出す治療)の痔瘻形成率は30%以上と報告されています。この肛門腺窩と皮膚がつながった管を痔瘻(あな痔)といいます。
痔瘻は自然に治癒することはなく、クスリの治療でも治らないため、手術による治療が必要です。
また、炎症性腸疾患であるクローン病(Crohn病)や裂肛(切れ痔)からも痔瘻が形成されることもあります。

オフィスワーカーやドライバーに多い痔

痔デスクワークの多いオフィスワーカーや長時間クルマを運転するドライバーなど、長時間座ったままの姿勢で仕事をする事が多い人は、痔になりやすいと考えられています。
長時間座ったままの姿勢は、肛門部周辺の静脈が圧迫により血流障害を起こすため、静脈のうっ血が起こりやすく、性別に関わらず痔核(いぼ痔)が発症しやすくなります。

痔と性別の関係

日本大腸肛門病学会によると、痔核(いぼ痔)の出来やすさには、男女差はないと報告されています。
一方で、裂肛(切れ痔)は女性に多く、痔瘻(あな痔)は男性に多いと報告されています。

女性と痔の関係(女性がなりやすい痔について)

女性は、便秘になりやすく、硬い便で肛門部を損傷しやすいため、男性よりも裂肛(切れ痔)を起こしやすいと考えられています。また、慢性的な便秘は、肛門部に過度な圧力をかけ、静脈のうっ血を引き起こすため、痔核(いぼ痔)も発症しやすくなります。妊娠も肛門部に過度な圧力をかけるため、静脈のうっ血を引き起こし、痔核(いぼ痔)の原因となります。

それ以外にも、女性の場合は、妊娠や出産などの女性ホルモンの変化の影響やダイエットなどによる便秘も痔の形成に大きく影響します。次のようなものが、女性特有の痔の発症リスクになると考えられています。

女性で痔が起こりやすくなる原因

女性ホルモン

生理前は、女性ホルモンのうち、黄体ホルモンの分泌が活発になります。黄体ホルモンには腸の蠕動運動を抑制する作用があるため、月経前の女性は便秘になりやすく、痔の発症リスクが高まります。

妊娠

妊娠中は、黄体ホルモンの分泌が活発になる腸の蠕動運動が抑制されます。また、大きくなった子宮により腸が圧迫されるため、便秘になりやすくなります。さらに、お腹が大きくなると、肛門部に過度な圧力をかけやすくなり、静脈のうっ血を来たし、痔の発症リスクが高まります。

出産

自然分娩の場合、強いいきみにより肛門部に過度な圧力がかかりやすく、静脈のうっ血を来すことにより痔核(いぼ痔)の発症リスクが高まるだけでなく、出産時に肛門周囲の組織に非常に強い圧力がかかるため、裂肛(切れ痔)の発症リスクも高まります。

ダイエット

ダイエットによる過剰な食事制限は、便秘の原因となるため、痔の発症リスクを高めます。

男性と痔の関係(男性がなりやすい痔について)

男性の場合、女性と異なり、仕事のストレスや過労を解消させるための暴飲暴食や飲酒、長時間のデスクワークなどの日常の生活習慣が痔の原因になりやすいとされています。
また、男性は、痔の中でも痔瘻(あな痔)が多いと報告されています。男性は女性に比べて、腹筋が強く、強い腹圧をかけて排便可能なため、排便時に便が勢いよく排出されます。このため肛門腺窩に便が入り込みやすく、細菌感染を起こしやすいと考えられています。

男性で痔が起こりやすくなる原因

湯船につからない

男性は、女性に比べて入浴時に湯船につからずシャワーのみで済ませることが多く、入浴による肛門周囲の静脈のうっ血を改善させる機会が少ないことが痔の形成に影響を及ぼしやすいと考えられています。

仕事のストレスや疲労を解消するための暴飲暴食

男性には仕事のストレスや疲労から暴飲暴食をする人がいますが、食生活の乱れは腸内環境の悪化から下痢や便秘などの便通異常を起こしやすくなります。便通異常は、肛門にかかる負荷を増加させるため、痔を発症しやすくなります。

アルコールの摂取量が多い

アルコールは、胃や腸での水分や栄養素の吸収をサポートする酵素の働きを抑えます。このため、アルコールの過剰摂取は、下痢の原因となります。下痢による頻回の排便は、肛門部に過度の圧力をかけるため、痔核の発生リスクや悪化リスクを高めます。また、アルコールには、血管拡張作用と血流促進作用があります。アルコールの過剰摂取は、動脈の血行を良くしますが、静脈はその血流の増加に追いつくことが出来ません。このため、肛門周囲の静脈がうっ血しやすくなり、痔核の発生リスクや悪化リスクが高まります。

長時間のデスクワーク

長時間のデスクワークは、肛門周囲の静脈の血流障害の原因となります。肛門周囲の血流障害が起こると、静脈がうっ血しやすくなり、出血や浮腫を生じやすくなり、痔の発症リスクが高くなります。

痔は自然に治る?

痔は、できた原因や種類や程度によって治り方が異なります。
生活習慣などが原因で出来た痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)で、軽度のものは、原因となっている生活習慣を見直し、改善させることで自然に治る場合もあります。しかし、炎症が強くなってきたり、慢性的な痔の場合は、生活習慣の改善だけでは自然治癒させることは難しくなってきます。
生活習慣を気をつけているのに痔を繰り返す、慢性的な痔がある、強い症状がある場合は、自己判断せずに一度、肛門内科や肛門外科の医師の診察を受けることをお勧め致します。
お悩みの場合は、是非一度、ご相談ください。

痔の種類と治療

痔は、大きく分けて、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔瘻(あな痔)の3つに分類されます。
また、痔核(いぼ痔)は、発生する場所によって、内痔核と外痔核に分けられます。痔の種類によって治療方法が異なります。

1.痔核(いぼ痔)

痔核(いぼ痔)は、肛門周辺の静脈の血流が悪化し、うっ血することで粘膜や肛門上皮の下にある血管や結合組織に炎症が生じ、腫れあがりできるしこりです。痔核(いぼ痔)は、その重症度によって治療方針が異なります。
内痔核は、患者さんの自覚症状から「排便時に内痔核が肛門から脱出するか」、「脱出する場合、どうすれば元に戻るか」で4段階に分類するGoligher分類を用いて重症度を評価して治療方針を決定します。

表:内痔核のGologher分類

Grade Ⅰ 痔核はあるが、排便時に肛門外に脱出しない
Grade Ⅱ 排便時に肛門外に脱出するが、排便が終わると自然に戻る
Grade Ⅲ 排便時に肛門外に脱出するが、手で戻すことができる
Grade Ⅳ 常に肛門外に脱出しており、手で戻すことができない

Gologher分類GradeⅠまたはⅡの痔核の治療

まずは、保存的治療として生活習慣の改善と外用薬による保存的治療を行います。

生活習慣の改善

  • 水分と食物繊維をしっかり摂取し、便秘にならないようにする。
  • 排便時に過度にいきまない。
  • 長時間便器に座り続けない。
  • 無理矢理排便せず、便意が出現してから排便する。
  • アルコールの摂り過ぎに注意する。
  • 長時間座りっぱなしにならない
  • 身体を冷やさない
  • 入浴で血流を良くする。
  • 入浴時に肛門周囲のマッサージを行う。

など

薬物療法

外用薬による薬物療法には、坐薬による治療と軟膏による治療があります。痔核による腫れや痛み、出血を緩和させる効果は期待できますが、痔核の肛門からの脱出を改善させる効果はありません。

Gologher分類GradeⅢまたはⅣの痔核の治療

保存的治療だけでは改善しないため、状況に合わせて下記のいずれかの外科的治療(手術)を行います。

※手術は、肛門内科である当クリニックでは行えません。
   外科的治療が必要と考えられる患者様は、手術加療が可能な肛門外科にご紹介させて頂きます。

2.裂肛(切れ痔)

裂肛(切れ痔)は、肛門上皮に亀裂やびらん、潰瘍といった傷が入ることで起こる痔です。裂肛(切れ痔)は、発症したばかりの急性期のものなのか、発症を繰り返している慢性期のものなのか、肛門狭窄があるかないか(肛門が狭くなっているかどうか)、随伴性裂肛なのか(痔核や肛門ポリープが排便時に脱出したり引っ張られることで起こる裂肛)によって治療方針が異なります。

急性期の裂肛の治療

まずは、保存的治療として生活習慣の改善と外用薬による保存的治療を行います。

生活習慣の改善

など

薬物療法

外用薬(坐薬または軟膏)による薬物療法を行う。

慢性期の裂肛の治療

同じ場所に繰り返し裂肛が起こると、次第に傷が深くなり瘢痕化します。また、肛門にイボ状の膨らみ(肛門皮垂)やポリープが形成されます。さらに傷の瘢痕化が酷くなると、肛門が狭くなる狭窄が起こり、排便時に切れやすくなるという悪循環に陥ります。
肛門狭窄を伴う裂肛や肛門括約筋が過度に緊張している裂肛の場合、保存的治療のみでは症状の緩和はできてもすぐに再発を繰り返してしまいます。このため、これらの裂肛では、状況に合わせて下記のいずれかの外科的治療(手術)を行います。

※手術は、肛門内科である当クリニックでは行えません。
   外科的治療が必要と考えられる患者様は、手術加療が可能な肛門外科にご紹介させて頂きます。

随伴性裂肛の治療

随伴性裂肛は、排便時に内痔核や肛門ポリープが脱出したり、引っ張られることで肛門上皮が裂けて起こる裂肛です。保存的治療で一時的に改善しても原因となる内痔核や肛門ポリープが残っていると再発してしまうため、原因となる病変に対して下記の外科的治療(手術)を行います。

  • 結紮切除

※手術は、肛門内科である当クリニックでは行えません。
   外科的治療が必要と考えられる患者様は、手術加療が可能な肛門外科にご紹介させて頂きます。

3.痔瘻(あな痔)

痔瘻(あな痔)は、歯状線という腸の粘膜とお尻の皮膚の境目にある肛門腺窩という小さなポケットに細菌が入り込み、肛門周囲に膿が溜まることが原因でおしりの皮膚と肛門の奥をつなぐトンネルが形成されてしまう病気です。
痔瘻は自然に治癒することはなく、クスリの治療でも治らないため、状況に合わせて下記のいずれかの外科的治療(手術)が必要です。

  • 瘻管切開解放術(Lay Open法)
  • シートン法
  • 括約筋温存術

※痔瘻の治療は、肛門内科である当クリニックでは行えません。
   外科的治療が必要と考えられる患者様は、手術加療が可能な肛門外科にご紹介させて頂きます。

痔の診察の流れ

Step1 診察予約およびWeb問診の回答

予約当クリニックでの痔の診察をご希望の場合は、必ず事前に電話またはインターネットからの予約が必要です。
インターネット予約は、当ホームページ内のWeb予約ページまたはLINE予約ページより予約可能です。こちらから外来診察の予約をお願い致します。電話予約をご希望の場合は、クリニックの診療時間内(*電話予約受付は9:00~17:45まで)にお問い合わせ下さい。
また、当クリニックでの痔の診察をご希望の場合は、診察予約を取得した後、ご来院前に事前のWeb問診へのご回答をお願いしております。
インターネット予約の場合は、検査予約完了後に自動的にWeb問診ページへ移動しますので、続けて問診にご回答ください。電話予約の場合は、予約完了後に当ホームページ内のWeb問診からご来院前にご回答をお願い致します。事前にご回答頂けますと、検査当日は受付終了後、スムーズに診察へご案内が可能です。
受診前の事前回答が難しい場合は、ご来院後に院内でご記入頂くことは可能ですが、この場合は他の患者様の診察や検査の状況により、診察までお待ち頂く可能性がございます。予めご了承ください。
多くの患者様のスムーズな診察と検査を可能にするためにも、Web問診への事前回答にご協力を頂けますようお願い致します。

Step2来院

*診察予約時間前に必ずご来院下さい。
スムーズな診察と検査を行うために、ご協力の程、宜しくお願い致します。
鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニックは、鹿児島中央駅西口に直結したJR鹿児島中央ビルAMU WE(アミュ ウィー)の3階にあります。JRでお越しの方は、JR鹿児島中央駅改札口を出て西口に向かうとJR鹿児島中央ビルに直結した接続デッキがあります。ビル内にあるエスカレーターで3階までお越し下さい。
健診・人間ドックの結果、検診結果、お薬手帳は、診察や検査時に必要な情報となります。これらをお持ちの場合は、ご来院時に必ずお持ちください。

Step3受付

院内に入ると左側に受付があります。ご来院後、まずは受付にお声かけの上、健康保険証やマイナンバーカード、健診・人間ドックの結果、検診結果、お薬手帳などをご提示ください。
ご予約頂いた内容を確認後、各種手続きを行います。
当クリニックの診療は、時間帯予約制です。時間帯予約では、同一時間帯でご予約頂いている患者さんのご来院順で診察と検査の順が決定するため、受付終了後に診察・検査順が決まります。このため、状況によっては、少し待ち時間が発生することもございます。
予約頂いた全ての患者様のスムーズな診療を可能にするためにも、可能な限り予約枠の開始時間でのご来院(9:00~9:30の時間帯予約の場合は9:00のご来院)にご協力頂きますようお願い致します。
急患や重篤な症状の患者様がいる場合や予約患者様が遅れて来院される場合などの不測の事態があった場合は、予定時間よりもお待たせすることもあります。予めご了承ください。
院内待合室にはFree Wi-Fiを完備しております。また、テレビモニターで皆様の健康に役立つ有益な医療情報などを放映しています。診察や胃カメラ検査にご案内するまでの間は、ご自由にお待ちください。

Step4診察

診察の順番になりましたら、診察室へご案内致します。回答頂いた問診票を参考にしながら、医師による診察を行います。
症状に応じて肛門診察を行います。

Step5肛門診察

診察台に左下横向きに寝て頂きます。その後、両膝を曲げて抱えるような姿勢を取って頂きます。
腰にバスタオルを掛けたあと、肛門部が診察できるようにズボン・スカートや下着をおろして頂きます。肛門部以外は見えないようにバスタオルで隠して診察致しますのでご安心ください。診察準備が整ったら医師による肛門部の視診と触診を行います。肛門部診察は、医療用潤滑ゼリーと肛門鏡を使用して痛みや不快感などが軽減できるよう配慮しながら行います。

 

Step6検査結果説明

肛門診察後に検査結果を医師が説明し、治療方針などを相談します。症状や年齢、肛門診察の結果によっては大腸の病気を否定するために大腸カメラ検査をお勧めすることもございます。予めご了承下さい。

Step7お会計・ご帰宅

診察後は受付にてお会計をお願い致します。お支払いは現金のほか、クレジットカードやPayPayなどのキャッシュレス決算にも対応しています。キャッシュレス決済に関してご不明な点がございましたら、「このクレジットカードは対応しているの?」など、ご来院前に一度お電話でお問い合わせ下さい。
次回のご来院が必要な場合は、受付にてご予約をお取り致します。

痔以外の肛門部の症状を引き起こす病気について

肛門部の症状の多くは、痔に伴う症状ですが、大腸がん(特に直腸がん)や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が原因となることもあります。
これまでに一度も大腸カメラ検査を受けたことがない方や35歳以上で定期的な大腸カメラ検査を受けていない方は、肛門診察だけでなく、一度、大腸カメラ検査を受けることもお勧め致します。是非、ご相談ください。

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