大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)

大腸カメラ検査をお勧めする症状

お腹のこんな症状で悩んでいませんか?

このような症状が続いているのにもかかわらずストレスや疲れが原因に違いないと自分に言い聞かせて自己判断で様子を見ていませんか?

たしかに胃や大腸は、第二の脳と言われるほど疲れやストレスの影響を受けやすい臓器です。このため、疲れやストレスが原因となり、腹痛や便通異常などのお腹の不調な症状が出現する場合もあります。

しかし、そのお腹の不調な症状は、本当に疲れやストレスだけが原因でしょうか?
これらの症状が続く場合は、大腸の病気が原因かもしれません。

これらの病気は、取り返しがつかない状況になる前に早く診断し、治療する必要があります。気になるお腹の不調がある場合は早めに専門医の診察を受け、これらの症状の原因となる病気が隠れていないかしっかり調べましょう。

私たちの身体は、早く病気に気付いて欲しくて、症状という形で不調のサインを出しています。
忙しさを理由にあなたの身体が出している救いを求める声を無視しないでください。

病院に行ってみよう、検査を受けてみよう、と思い立った日が人生で一番若い日です。
将来、後悔しないためにも早めに専門医の診察と検査を受けて安心を得ましょう。

大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ大腸カメラ検査は、先端にスコープを肛門から挿入し、回腸末端から大腸全体を直接観察することで病気や症状の原因となる異常がないかを調べる検査です。病気を疑う異常が見られた場合、病気が疑われる部位の組織を一部採取し、病理組織検査を行うことが可能です。
また、当院では大腸カメラ検査中にポリープが発見された際に日帰りポリープ切除を行うことも可能ですので、大腸がんの早期発見・予防の効果も見込めることから定期的な大腸カメラ検査の受診をお勧めいたします。

大腸カメラ検査の費用

1割負担 3割負担
大腸カメラ検査
(観察のみ)
約2,500円 約7,500円
大腸カメラ検査+生検による病理組織検査
(1臓器のみ)*
約4,000円 約12,000円
大腸カメラ検査+日帰りポリープ切除* 約9,000~11,000円 約27,000~33,000円

※上記の費用は保険診療での概算金額です。
※鎮静剤を使用した場合、自己負担率3割の方で20〜160円程支払額が増加します。

鎮静剤を使用した大腸カメラ検査

鎮静剤を使用しない検査 鎮静剤を使用した検査
検査中の意識 あり 無し
*寝ている間に終わる
カメラ挿入時・検査時の痛み あり 無し
心拍数 増加する 低下する
血圧 少し増加する 低下する
酸素飽和度
(動脈血中の酸素量)
少し低下する 低下する
心筋酸素消費量
(1心拍当たりに心臓が必要とする酸素の量)
増加する 低下する
検査精度 高い 非常に高い
*鎮静剤を使用しない大腸内視鏡検査と比べて腸の蠕動運動がさらに抑えられ、検査中の苦しさから身体を動かすことが無いためさらに詳細な観察が可能
日帰り手術(大腸ポリープ切除) 可能
*観察のみの検査と比べポリープ切除に時間を要するため苦痛を伴いやすい。
苦痛から処置中に身体を動かすと手術に伴う腸穿孔などの合併症を起こすリスクが高くなる
可能
*眠っている間にポリープ切除まで可能。
処置中の苦痛が無いため、早く安全で正確な手術が可能
院内滞在時間 検査時間+結果説明時間 検査時間+結果説明時間+休憩時間
*検査後に1時間程度休憩が必要
検査後の乗り物の運転 できる 検査当日は不可
*検査翌日より可能
検査後の危険な作業
(高所での作業など)
できる 検査当日は不可
*検査翌日より可能
鎮静剤による副作用リスク なし 非常に低いがリスクあり
検査費用 厚生労働省の定めた診療報酬により算定される金額 大腸カメラ検査代に加えて使用薬剤により鎮静剤使用分の費用負担増あり
*自己負担率3割の場合で20~160円程度増加

大腸カメラ検査の前処置について

大腸カメラ検査の前処置について通常、大腸には便が残っているため、そのまま大腸カメラを挿入しても十分に観察することができません。このため、大腸カメラ検査を受けるためには下剤による前処置(腸に溜まっている便を全て出してしまう作業)が必要になります。
具体的には、検査前日の食事の調整(朝食から夕食まで)と検査前日の夜と当日の朝の下剤の服用が必要になります。ただし、酷い便秘があるなどの場合は、検査数日前からの食事の調整や下剤の服用が別途必要になる場合もございます。基本の前処置以外に個別の前処置が必要かどうかは、検査前の事前診察の際に決まります。予めご了承ください。
スタッフ一同、苦痛に配慮した正確で安全な検査が行えるように最大限の努力をしています。検査を受ける皆様にも、検査前の前処置に関する注意点を守って頂けるよう、ご協力をお願いいたします。

【大腸カメラ検査前日の食事や飲み物について】

精度の高い大腸カメラ検査を行うには、検査時の大腸内に便や食べ物が残っていない綺麗な状態にすることが重要です。
検査前に下剤を服用すると便は無くなりますが、検査前日の食事内容によっては大腸内に食べ物が残ることがあります。食物残渣が残ると検査の精度が下がってしまったり、大腸ポリープを切除する際に合併症リスクが高くなる可能性があります。
このため、検査前日の朝食から夕食は消化の良い食事を心がけていただく必要があります。
当院はご希望の方には検査食をご用意おりますので、食事を考える必要が無く楽に前日の食事ができます。(ただし、別途購入が必要になります。検査食は、3食入りで2530円(税込)で販売しております。購入をご希望の方は、スタッフにお申し出ください。)
検査食をご希望されない場合は、以下のポイントを参考に低残渣食を準備頂き、お召し上がりください。

大腸カメラ検査前の食事に関する重要ポイント

①消化が良いものを食べる

消化が良いと言われている栄養素は、糖質<タンパク質<脂質とされています。そのため、検査前日は主に糖質やタンパク質をメインとして、脂質の多い揚げ物などは避けてください。

②脂肪分が多い食事は食べない

脂肪分脂質は胃から排泄されにくく、消化に時間がかかります。検査前日は、肉類や魚介類を食べても問題ありませんが、脂肪分が多い部位の肉や魚は避けましょう。また、消化が良い食材であっても油を使って調理した料理は避けましょう。消化が良い食材を煮たり、蒸したり、茹でたりした料理がオススメです。

③食物繊維や種を含む食事は食べない

食物繊維食物繊維を多く含む食事は、消化されにくく、大腸内に残りやすいため、検査前日は避けるようにしましょう。また、糖質が主体の食材でも、食物繊維も多く含むもの(例えば、雑穀米、玄米、胚芽パン、そばなど)は避けるようにしましょう。

④食べ過ぎない・夜遅い時間に食べない

腹八分目消化の良い食べ物であっても、食べ過ぎや夜遅くに食事を摂ってしまうと検査までに消化が間に合わなくなってしまいます。ですので、食事は少なめを意識し、夕食は午後8時までに済ませるよう心がけましょう。
※飲み物はお水かお茶であれば検査前日は制限なくお飲みいただけます。

下剤服用でお困りの方へ

大腸カメラ検査を受ける際には、基本的に下剤を服用する必要があります。しかしながら、当院では、どうしても下剤が服用することのできない患者様に対して「下剤を飲まない大腸カメラ検査」を行っております。こちらの検査方法は事前に各種機材を準備しておく必要がありますので、必ず事前にご相談ください。

どんな検査?

自分で下剤を服用する代わりに別の方法で「内視鏡的洗浄液注入法」と「鼻チューブ注入法」の2つがあります。

内視鏡的洗浄液注入法

大腸カメラ検査を行う前に胃カメラ検査を先に行います。胃カメラ検査で胃内を観察した後に胃カメラから十二指腸に下剤を注入するため、自分で下剤を服用する必要がありません。下剤の注入後、約30分~1時間で排便が始まります。注入後約2時間で腸内が綺麗になったら大腸カメラ検査を開始します。
ただし、下剤を一気に胃カメラから注入する場合、腸管内の圧力が急激に高まることがあるため、過去にお腹の手術を受けたことがある人、便秘薬を常用している人、クローン病・潰瘍性大腸炎・進行大腸がんなどの病気が疑われる人や高齢者では腸閉塞などを誘発するリスクがあり、この方法で大腸カメラ検査を行うことは出来ません。

鼻チューブ注入法

大腸カメラ検査を行う前に、直径約2mmの極細チューブを鼻から挿入し、チューブから胃内に直接下剤を注入するため、自分で下剤を服用する必要がありません。チューブから約2時間かけて下剤を胃内に注入するため、内視鏡的洗浄液注入法とは異なり、一気に腸管内圧が高まるリスクがないため、下剤を自分で服用する場合と下準備にかかる時間やリスクなどは同じです。
チューブ挿入前には、鼻に局所麻酔をしっかりと行います。極細チューブを使用するため、挿入時に少しのどの苦痛を伴うことがありますが、上手くチューブを飲み込めば、挿入後はチューブが入っている間のみ少しのどに違和感がある程度です。
チューブ挿入後は、レントゲンでチューブが胃内に入っていることを確認し、点滴のように約2時間かけてチューブから下剤を注入します。注入開始後30分~1時間で排便が始まります。腸内が綺麗になったら、チューブを抜去し、大腸カメラ検査を開始します。

大腸カメラ検査後の注意点について

当クリニックの大腸カメラ検査では鎮静剤を使用します。そのため、検査当日の車やバイク・自転車の運転は禁止となります。検査当日は徒歩あるいは公共の交通機関をご利用ください。検査当日にクルマでしかご来院出来ない場合は、必ずご家族などの他の人に運転をして頂くようお願い致します。
また、検査終了後の食事は、検査終了約1時間後にまずは少量の水分を摂り、腹痛などがなければ以降は食事が可能です。ただし、摂取可能な食事の種類や大腸カメラ検査後の注意点は、検査時に大腸ポリープの切除が行われたかどうかによって異なります。詳しくは以下を参照してください。

観察のみで検査が終了した場合(ポリープ切除をしていない場合)

大腸カメラ検査が観察のみで終了した場合は、検査後の食事摂取に制限はありません。いつも通りの食事をして頂けます。ただし、検査前の下剤の影響で脱水気味になっているため、検査当日は普段よりも水分を多く摂取してください。その他の注意事項はありません。アルコールの摂取や運動についても制限はありません。

大腸ポリープ切除をした場合

切除したポリープのサイズが小さく、数も少ない場合

検査当日~翌日は、検査前日に食べて良い食事の中から選んで食べてください。検査前の下剤の影響で脱水気味になっているため、検査当日は普段よりも水分を多く摂取してください。検査当日はアルコールは摂取しないでください。
検査翌日に出血や腹痛などがなければ、手術翌日からは普段通りに過ごしても大丈夫です。アルコールの摂取や運動についても制限はありません。

切除したポリープのサイズが大きい、数が多い、血液をサラサラにする薬を服用している場合

検査当日~翌日は、検査前日に食べて良い食事の中から選んで食べてください。検査前の下剤の影響で脱水気味になっているため、検査当日は普段よりも水分を多く摂取してください。
検査翌日に問題が無くても、術後3日目まで消化が良いものを食べてください。術後3日目まで問題なければ、術後4日目からの食事は普段通りの食事にしても問題ありません。
ただし、唐辛子などの香辛料や刺激物を使った料理やアルコールの摂取や運動は、検査後1週間は控えてください。術後1週間経過すれば、食事やアルコールの摂取、運動に制限はありません。以後は普段通り過ごしてください。

*ポリープ切除後の注意点は、切除したポリープのサイズや数、行った手術の種類、血液をサラサラにする薬(抗血栓薬や抗凝固薬)の服用などにより、患者さんごとに異なります。手術後に医師から個別に説明致します。

当クリニックの大腸カメラ検査の特長

当クリニックでは、患者さんに「苦痛に配慮した大腸カメラ検査」を提供するために最大限の努力を行っています。

特長1)経験豊富な消化器病専門医・消化器内視鏡専門医が行う苦痛に配慮した大腸カメラ検査

大腸カメラ当クリニックの大腸カメラ検査は、内視鏡スコープをどのように操作すれば苦痛を感じずに検査が出来るかを熟知した経験豊富な内視鏡専門医が担当します。
当クリニックの医師は、数多くの大腸の病気の診断や治療、大腸ポリープや早期大腸がんの内視鏡治療の経験を持つ内視鏡の専門家です。特に内視鏡を用いた胃や大腸の病気の診断と治療が専門で、これまでに約4万件以上の内視鏡検査(胃カメラ検査、大腸カメラ検査)と約5000件以上の内視鏡治療の実績があります。

特長2)患者さんごとに個別に調整した鎮静剤を使用。苦痛に配慮した大腸カメラ検査

鎮静剤熟練した内視鏡技術を持った経験豊富な消化器内視鏡専門医が、患者様1人1人に合わせて個別に調整した適切な量の鎮静剤を使用した検査を行うため、眠っている間に検査が全て終わります。当クリニックでは、経験豊富な専門医が鎮静剤を患者様1人1人に合わせて最適になるよう調整し、検査中はもちろん、検査後も気分不良を起こさずに、しっかりと目覚めて帰宅が出来るように配慮していますので、ご安心して検査をご受診ください。

特長3)大腸ポリープの日帰り手術も可能

大腸カメラ検査時に大腸ポリープが発見されることがあります。大腸ポリープは良性であっても将来、一定の確率でがん化して大腸がんになると言われています。
そのため当クリニックでは、大腸ポリープが見つかった場合、将来的な大腸がんの予防のためにも、良性であっても切除することを強く推奨しています。また、事前に大腸ポリープの切除を希望されている患者様では、検査時にポリープがあれば、大腸ポリープの日帰り手術を行います。

特長4)患者様にあった下剤の選択が可能

水飲む大腸カメラ検査は、大腸内を十分に観察するために、検査前に下剤を服用することが必要です。しかし、多くの患者様は、この下剤の服用が苦痛だと感じています。以前の下剤は非常に飲みにくいものでしたが、各製薬メーカー様の努力で風味や服用量が改良され、現在は随分と飲みやすいものになりました。このため、ほとんどの患者様は、問題なく下剤を服用し、検査を受けることが可能になっています。当クリニックでは、全部で6種類ある下剤をすべてご準備し、患者様に選んで頂けるようにしています。下剤は患者様ごとに相性があるため、それぞれの患者様に最適な下剤を提案致します。

特長5)自宅と院内、選べる下剤の服用場所

院内下剤当クリニックで大腸カメラ検査を受ける場合、検査当日の下剤の服用場所は、ご自宅かクリニックかを選択頂けます。院内での洗腸剤服用を希望される場合は、大腸カメラ検査の予約取得時にスタッフにお申し出ください。

特長6)下剤を自分で飲まない大腸カメラ検査も可能

内視鏡室当クリニックでは、どうしても前処置の下剤を自分で服用できない患者様に対して「下剤を自分で飲まない大腸カメラ検査」を行っています。ただし、この検査を行うには、事前に各種機材を準備する必要があります。そのため、大腸カメラ検査の当日に前処置の下剤が服用できない場合でも、急遽、下剤を自分で飲まない大腸カメラ検査の方に変更することは出来ません。予めご了承ください。ご希望の方は必ず事前にご相談ください。

特長7)プライバシーに配慮したリカバリースペースの確保

リカバリー当クリニックで使用する検査ベッドは可動式です。検査終了後はベッドの上に寝たままの状態でスタッフがプライバシーに配慮した専用個室のリカバリールームまでお連れ致します。鎮静剤の影響から目が覚めるまでリカバリールームで30分~1時間程度お休み頂きます。リカバリースルームは6室用意しています。

特長8)炭酸ガス送気で苦痛を軽減

大腸はねじれがあり、内部にシワやヒダもあるため、内部をカメラで観察する際に死角が生じやすい臓器です。大腸カメラ検査では、この死角を無くして正確に観察することが求められます。そのため、検査時には大腸内に気体を注入し、大腸をしっかり拡張させ、シワやヒダを伸ばすことで死角を無くし、見落としの無い検査を行います。当クリニックでは、この苦痛を軽減するため、大腸内に注入する気体として空気ではなく、炭酸ガスを使用しています。炭酸ガスは、空気と比べて大腸から約200倍も吸収されやすいため、検査後にお腹の張りが残りにくく、大腸カメラ検査に伴う苦痛を大幅に軽減することが可能です。

特長9)検査後の丁寧で分かりやすい結果説明

診察せっかく検査を受けたのに、検査後の説明不足や専門用語ばかりで理解できなかったといったご経験をされた方も多くいらっしゃるかと思います。当クリニックでは、精度の高い検査を行うだけでなく、検査後の説明も分かりやすくお伝えすることが大切だと考えています。ですので、「どんな病気があったのか?」「どうすれば症状を改善することができるのか?」などについて専門用語を使わず、検査画像を見ながら詳しくご説明させていただきます。

特長10)精度の高い正確な診断を可能にする最新鋭の内視鏡システムを使用

内視鏡システム当クリニックでは、国内・国外でトップシェアを誇るオリンパス社の最新鋭の最上位機種である「EVIS X1」を導入し、ハイビジョン対応の内視鏡スコープを使用して大腸カメラ検査を行っています。この内視鏡スコープには、NBI(Narrow band imaging)という狭帯域光観察機能と拡大観察機能があり、非常に小さな大腸ポリープや大腸がんの早期発見にも役立ちます。
また、当クリニックでは高性能な内視鏡スコープだけでなく、検査画像を映し出すモニターも内視鏡専用のハイビジョンモニターを使用しています。これらの最新鋭のハイビジョン内視鏡システムを用いた検査は、短い検査時間で精度の高い検査を可能にし、非常に小さながんも見落とすことなく検出することができます。

①ハイビジョン内視鏡システムとは?

非常に小さな病変も見逃さない精度の高い検査を実現するために、オリンパス社は世界で初めて内視鏡にハイビジョン技術を導入したハイビジョン内視鏡システムを開発しました。
これにより、従来の内視鏡システムと比べて、走査線数や水平方向の画素数が大幅に増加し、高画質で高品位な検査が可能になりました。特に、がんの早期発見に有用な粘膜の微細な血管構造や表層構造の詳細な観察が可能になっています。
さらに、精度の高い検査は、短時間での正確な診断を可能にし、検査時間の短縮や患者様の身体的負担の軽減にもつながっています。

②狭帯域光観察機能とは?

狭帯域光観察機能とは、内視鏡検査の際に特殊な光による光学的な色調の変化を観察することで病気を診断しやすくする機能です。オリンパス社が開発した狭帯域光観察機能をNBI(Narrow band imaging)といいます。NBIモードでは、内視鏡スコープから赤を含まない光を照射して観察ができるようになるモードです。NBIモードでは血管が黒く観察されようになるため、正常な部分と比べて血管が増殖しているがんなどの病変が発見しやすくなります。

③拡大観察機能とは?

当クリニックが使用しているオリンパス社製の内視鏡スコープには、電子ズーム機能が搭載されており、検査中に気になる場所があった場合にその部位を拡大し、粘膜表面の状態をより詳細に観察することができます。また、NBIモードで観察することで、微細な血管構造や粘膜の表層構造をより詳細に観察することができ、小さな早期がんも見逃すことなく発見しやすくなります。

特長11)検査中の血圧・呼吸・脈拍管理による徹底した安全管理

モニター管理鎮静剤を使用すると、血圧低下や呼吸抑制、心拍数低下などが起こる可能性があります。このため、検査中は、患者様の腕には血圧計を装着し、手の指先には呼吸と脈拍が測定できるセンサー(サチュレーションモニター)を装着し、検査を行う医師と看護師2名の3人のチームで常に患者様の全身状態を監視し、安全管理を行います。

特長12)日本消化器内視鏡学会ガイドラインに準拠した衛生管理・感染対策

感染対策当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会ガイドラインに準拠した内視鏡スコープと内視鏡処置器具の洗浄と消毒を行っています。検査に使用した内視鏡スコープは、まずは人の手で洗浄とブラッシングを行い、しっかりと汚れを落とします。その後、殺菌作用のある洗浄・消毒薬を使用した内視鏡自動洗浄消毒装置を用いて洗浄と消毒を行います。

特長13)24時間検査予約受付

予約大腸カメラ検査の予約は、Web予約であれば24時間受付可能です。
電話予約を希望される場合は、クリニックの診療時間内(*電話予約受付は9:00~17:45まで)にお問い合わせ下さい。

*保険診療での大腸カメラ検査を希望される場合は、検査日とは別に必ず事前の診察が必要です。
検査希望日が予め決まっている場合は、事前に検査予約を取ることは可能ですが、その場合であっても検査日とは別日で必ず事前診察が必要になります。
大腸カメラ検査を受ける場合は、普段の排便状況によって患者様ごとに、検査前の食事調整や排便コントロールのための下剤の服用方法が異なります。このため、予め大腸カメラ検査の予約を取っておきたい場合は、下記を目安にして検査前の事前診察も必ずあわせて予約してください

便が毎日出ている人:大腸カメラ検査希望日の3日前まで

(例:5/10の大腸カメラ検査希望の場合、5/7以前に事前診察が必要)

便秘がある、便が出しづらい人:大腸カメラ検査希望日の7日前まで

(例:5/10の大腸カメラ検査希望の場合、5/7以前に事前診察が必要)

ご不明な場合は、ご来院前に必ず一度お電話でご確認下さい。

特長14)時間帯予約による完全予約制の大腸カメラ検査

待合室

当クリニックの胃カメラ検査は時間帯予約による完全予約制です。
時間帯予約制にすることで、患者様の待ち時間を減らし、スムーズな診察と検査を提供することが可能です。患者様にはご予約いただいた時間帯の中の自由なタイミングでご来院いただけます。

特長15)検査前のweb問診のご記入で検査当日のスムーズなご案内

WEB問診

当クリニックでは、胃カメラ検査の予約取得後に当ホームページから、事前にWeb問診のご回答をお願いしております。

特長16)高次医療機関との連携

鹿児島市立病院当院で診察や検査をした患者さんにクリニックでは対応が難しい病気が見つかったり、より専門的な検査や治療が必要と考えられた場合には、下記の高次医療機関にご紹介することが可能です。

  • 鹿児島大学病院
  • 鹿児島市立病院
  • 国立病院機構 鹿児島医療センター
  • いまきいれ総合病院
  • 鹿児島市医師会病院
  • 今村総合病院
  • 南風病院
  • 鹿児島徳洲会病院
  • 米盛病院

など

大腸カメラ検査の流れ

大腸カメラ検査を受ける場合の院内滞在時間(ご来院~お会計まで)は、下記の通りです。
自宅で下剤を服用する場合:約2~2.5時間
クリニックで下剤を服用する場合:約6~6.5時間

1検査予約およびweb問診の回答

検査予約およびweb問診・電子同意書の回答当クリニックでは、大腸カメラ検査をご希望の場合は、必ず事前に電話またはインターネットからの予約が必要です。ホームページのWeb予約ページ、LINE予約ページより予約可能です。お電話にて予約をご希望の場合は、クリニックの診療時間内(9時〜17時45分)にお問い合わせください。
予約完了後、ホームページのWeb問診から来院前にご回答をお願いいたします。
より多くの患者様に診察と検査のご提供を可能にするためにも、Web問診への事前回答にご協力宜しくお願いいたします。
また、普段の排便状況によって患者様ごとに、検査前の食事調整や排便コントロールのための下剤の服用方法が異なります。

  • 便が毎日出ている人・・・検査希望日の3日前までに事前診察が必要です。
  • 便が出しづらい人・・・検査希望日の7日前までに事前診察が必要です。

2来院

来院*検査予約時間の30分前までに必ずご来院下さい。
スムーズな診察と検査を行うために、ご協力の程、宜しくお願い致します。
鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニックは、鹿児島中央駅西口に直結したJR鹿児島中央ビルAMU WE(アミュ ウィー)の3階にあります。JRでお越しの方は、JR鹿児島中央駅改札口を出て西口に向かうとJR鹿児島中央ビルに直結した接続デッキがあります。ビル内にあるエスカレーターで3階までお越し下さい。
健診・人間ドックの結果、検診結果、お薬手帳は、診察や検査時に必要な情報となります。これらをお持ちの場合は、ご来院時に必ずお持ちください。

3受付

受付ご来院後、まずは受けj付けにお声がけの上、健康保険証やマイナンバーカードなどをご提示ください。ご予約いただいた内容を確認後、各種手続きを行います。
院内待合室にはFree Wi-Fiを完備しております。また、テレビモニターにて皆様の健康に役立つ有益な医療情報などを放映しております。診療や検査にご案内するまでの間は、ご自由にお待ちいただけます。

4更衣室へのご案内

更衣室へご案内検査の順番となりましたら、更衣室へご案内致します。
大腸カメラ検査の場合は、検査前にお着替えが必要です。
お尻の部分のみ小さく穴の開いた検査用パンツ検査用のガウンにお着替えして頂きます。お着替え後は、洋服、カバン、貴重品などはロッカーへ預けて頂きます。
コートなどの上着は、ロッカーに入らない場合、検査後にお休み頂く専用個室のリカバリールームでお預かり致します。
携帯電話は検査室や検査後にお休み頂くリカバリールームには持ち込みが出来ませんので、貴重品などと一緒にロッカーに預けて頂くようお願い致します。予めご了承ください。

5中待合へのご案内

中待合貴重品などをロッカーへお預け頂いた後、専用個室になっている中待合室にご案内致します。
お着替え後は、専用個室のリクライニングソファーでゆっくりとくつろいでお待ち下さい。

6内視鏡検査室へのご案内

内視鏡室検査時間になりましたら、スタッフが内視鏡検査室にご案内致します。 内視鏡室に入室後は、検査ベッドに仰向け(上向き)に寝ていただき、血圧測定を行います。 血圧測定後、看護師が点滴ルート(検査中に鎮静剤を投与するために必要になります)を確保します。点滴ルートを確保した後は、体を左横向きの姿勢(左側臥位)にします。

7大腸カメラ検査開始

大腸カメラ準備が整ったら、点滴ルートから鎮静剤を注射します。注射後、血圧や脈拍数が安定していることを確認し、眠ったのを確認した上で検査を開始します。
検査は、約15〜20分で終了します。
検査終了後、スタッフがお声かけします。

8リカバリールームへ移動

移動当クリニックで使用する検査ベッドは可動式です。検査が終わったら、ベッドの上に寝たまま、スタッフがプライバシーに配慮した専用個室のリカバリールームにご案内致します。リカバリールームでは、鎮静剤から目が覚めるまで30分から1時間程度お休み頂きます。リカバリールームは全部で6室ご用意しています。

9休憩

リカバリーリカバリールームでは、しっかりと目覚めるまで30分から1時間程度お休み頂きます。
鎮静剤の投与量は、年齢・性別・体格・飲酒歴・薬の服用歴などから個別に調整しておりますが、効き具合には個人差があるため、患者様の状態を見ながら、休憩時間も調整致します。
*休憩時間はあくまでも目安です。患者さんによっては、予定よりも早く目覚められたり、目覚めるまでに時間がかかる場合がございます。

10検査結果説明

診察当クリニックでは、検査時に撮影した食道、胃、十二指腸の写真をお見せしながら詳しくご説明いたします。また、結果だけでなくどんな病気が考えられるか、どんな治療が必要かなどについて専門用語を使わない分かりやすい説明を心がけています。
検査結果について気になる点がある場合は、些細なことでも構いませんのでお気軽にご質問ください。

11お会計・ご帰宅

お会計検査結果説明後は受付にてお会計をして頂き、ご帰宅となります。お支払いは現金のほか、クレジットカードやPayPayなどのキャッシュレス決算にも対応しています。このクレジットカードは対応しているの?などのキャッシュレス決済に関してご不明な点がございましたら、ご来院前に一度お電話でお問い合わせ下さい。
次回のご来院が必要な場合は、受付にてご予約をお取り致します。
*検査当日は鎮静剤の影響で、完全に目が覚めていても判断力の低下などが生じる可能性があります。このため、検査当日は自転車、バイク、車の運転は出来ません。徒歩、公共交通機関、ご家族などによる送迎でのご帰宅をお願い致します。


大腸カメラ検査で見つかる病気

大腸カメラ検査では、小腸の大腸とのつなぎ目である回腸末端から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸といった大腸全体が観察できるため、これらの臓器に起こる病気を見つけることが可能です。

1.回腸末端の病気

2.大腸の病気

よくある質問

1.大腸カメラ検査とはどのような検査ですか?

大腸カメラ検査は、内視鏡スコープを肛門から大腸の中に入れて、大腸の粘膜を医師がリアルタイムで直接観察し、病気や症状の原因となる異常がないか調べる検査です。小腸の大腸とのつなぎ目である回腸末端から盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸といった大腸全体を調べる事が可能です。
大腸カメラ検査自体にかかる時間は、約15~20分です。詳しくは、下記のリンクをご参照下さい。

2.大腸カメラ検査はどのくらい時間がかかりますか?

大腸カメラ検査自体の所要時間は、約15~20分ですが、当クリニックで大腸カメラ検査を受ける際の院内滞在時間(ご来院~お会計まで)は、ご自宅で下剤を服用する場合は約2~2.5時間、クリニックで下剤を服用する場合は約6~6.5時間です。ただし、この院内滞在時間はあくまでも目安の時間であり、他の患者様の診察や検査の状況によって多少前後する可能性があります。予めご了承ください。
ご自宅で下剤を服用する場合は、検査予約時間の30分前までに必ずご来院ください。当クリニックで下剤を服用する場合は、検査予約時間の検査予約時間の約4時間30分前にご来院頂き、クリニック内で下剤を服用して頂きます。
多くの患者さんのスムーズな診察と検査を可能にするためにも時間通りのご来院とご来院前にWeb問診と電子同意書への事前回答にご協力をお願い致します。

3.大腸カメラ検査を受ける場合は、健康保険が適用されるのでしょうか?

腹痛や腹部膨満感、便通異常などのおなかの不調な症状がある場合や健康診断で精密検査が必要と判断された場合、診察の結果、医師が大腸カメラ検査が必要と判断した場合などは、健康保険が適用されます。ただし、健康診断目的や自覚症状が無い場合は、健康保険の適用外となります。この場合、大腸カメラ検査は自己負担率100%の自費診療となります。

4.大腸カメラ検査を受ける場合は、費用はどれくらいかかるのでしょうか?

大腸カメラ検査を受ける場合の費用については、下記のリンクをご参照下さい。

5.鎮静剤を使用した大腸カメラ検査は、鎮静剤を使用しない場合に比べてどのくらい費用が高くなりますか?

保険診療での内視鏡検査時に鎮静剤を使用した場合、使用する鎮静剤の種類にもよりますが診療報酬は6点~54点程度アップします。
このため、自己負担率が3割負担の場合、20~160円程度支払額が増加します。
その他、手技量やその他の資材料などはかかりません。
鎮静剤を使用すると、鎮静剤を使用しない大腸カメラ検査と比べて200円程度の費用増加になるとお考えください。

6.検査当日の体調が悪い場合でも大腸カメラ検査は受けることが可能でしょうか?

発熱がある、強い腹痛がある、めまいがあるなどの場合は、大腸カメラ検査で症状が悪化する可能性があります。これらの症状がある場合は、症状が改善してから検査を受けて頂くことをおすすめ致します。
また、これまでに経験した事の無いような強い腹痛がある場合などは、大腸カメラ検査が出来ない病気がある可能性があります。非常に強いお腹の症状がある場合は、まずは病院を受診して医師の診察を受けましょう。

7.大腸カメラ検査の前日の過ごし方で何か気をつけることはありますか?

大腸カメラ検査の場合、検査前日の食事内容に気をつける必要があります。それ以外に検査前日の過ごし方に特別な注意点はありません。普段通りの生活を続けて頂いて構いませんが、前日の夜は夜更かしなどせずに、十分な睡眠を取るように心掛けましょう。睡眠不足は、鎮静剤が適切な量であっても、効果が強くなり過ぎる可能性があります。もし前日に緊張して睡眠が十分に取れなかった場合は、検査前にスタッフにお知らせ下さい。
詳細については、以下のリンクを参照してください。

8.大腸カメラ検査前日の食事について何か気をつけることはありますか?

精度の高い大腸カメラ検査を行うには、検査当日の大腸内を便や食物の残渣が残っていない綺麗な状態にするため、前処置として検査前日は低残渣食(便が出来にくい食事)を摂取する必要があります。
また、夕食は午後8時以降に食べないようにしましょう 。詳しくは、下記のリンクをご参照下さい。

9.大腸カメラ検査前日の食事について何か気をつけることはありますか?

大腸カメラ検査の場合、食事の制限が必要な時間帯であっても、検査開始前まで水分の摂取は可能です。前日には飲まないように制限されている飲み物(牛乳、飲むヨーグルトなどの乳製品飲料、青汁、野菜ジュース、スムージー、果肉入りフルーツジュース、アルコール)以外は、検査直前まで特に制限はありません。検査前の脱水予防と便の排出を促進させるためにも積極的に水分を摂取してください。

10.大腸カメラ検査後の過ごし方で何か気をつけることはありますか?

当クリニックの大腸カメラ検査では鎮静剤を使用します。そのため、完全に目が覚めた後であっても、検査当日はクルマやバイク、自転車の運転、高所での作業などの危険な作業が一日中出来ません
これは飲酒後と同じで自分では完全に目が覚めていると思っていても、実際には薬の影響で判断力が低下している可能性があり、重大な事故につながるリスクがあるためです。予めご了承ください。
検査当日にクルマでしかご来院出来ない場合は、必ずご家族などの他の人に運転をして頂くようお願い致します。
また、大腸カメラ検査後の注意点は、検査時に大腸ポリープの切除をしたかどうかで異なります。詳しくは下記をご参照ください。

11.大腸カメラ検査後はいつから食事が食べられるようになりますか?

大腸カメラ検査終了後、約1時間後にまずは少量の飲水を行い、腹痛などがなければ、以降は食事摂取が可能です。ただし、大腸ポリープの切除を行った場合は、検査後一定期間は食物繊維の多いものや刺激の強いものは控える必要があります。詳しくは下記をご参照ください。

12.大腸カメラ検査後の食事について、何か気をつけることはありますか?また、検査後はアルコールを飲んでも大丈夫ですか?

大腸カメラ検査後の食事や注意点は、検査時に大腸ポリープの切除が行われたかどうかによって異なります。詳しくは下記をご参照ください。

13.大腸カメラ検査前は普段飲んでいるお薬を飲んでも大丈夫でしょうか?

普段服用している定期薬は検査当日に服用する下剤を飲む2時間前までに服用するか、下剤をすべて飲み終わった後、1時間以上たってから服用してください。

ただし、糖尿病でお薬を服用している場合は、検査前の絶食で低血糖を引き起こす可能性があるため、検査当日は検査終了後に食事を摂れるようになるまで、薬の服用を中止して下さい。ご不明な場合は、必ず事前に主治医にご確認ください。
また、過去に脳梗塞や狭心症、心筋梗塞、不整脈などの既往があり、血液をサラサラにする坑血栓薬や抗凝固薬を服用している場合は、検査時に生検による組織検査や大腸ポリープの切除などが出来ない可能性があります。そのため、薬を処方している主治医に検査前に服用を一時的に中止することが可能かどうか、確認する必要があります。ただし、かかりつけの主治医に相談なく中止すると、脳梗塞や心筋梗塞などが発症する危険があるため、くれぐれも自己判断での中止はしないでください。検査予約を取った際には、必ず事前にお知らせください。また、検査当日にはお薬手帳を必ずご持参ください。ご協力の程、宜しくお願い致します。

14.大腸カメラ検査時に生検(組織を一部採る病理組織検査)やポリープ切除を行うと、検査後に痛みがあるのでしょうか?

生検は、大腸カメラ検査で回腸末端や大腸に病気を疑う所見が見つかった場合に、鉗子という道具を大腸カメラから出して病気を疑う場所の粘膜組織を一部採取し、顕微鏡による病理組織検査で細胞レベルで異常が無いかを調べる検査です。回腸末端や大腸などの消化管の粘膜には痛みを感じる神経が無いため、これらの臓器から一部組織を採取したり、ポリープを切除しても痛みを感じることはありません。ご安心ください。 万が一、大腸ポリープ切除後に腹痛や血便、発熱などの症状があった場合は、必ずご連絡ください。

15.大腸カメラ検査の際にポリープがあった場合、その場で切除まで出来ますか?

事前にポリープ切除を希望されており、同意書にご同意頂いている場合は、大腸カメラ検査時にポリープがあれば、その場で切除することが可能です。ただし、検査時にポリープ切除を希望されていても、通院での大腸ポリープの日帰り手術のリスクが高く、入院による手術が望ましいと考えられる場合は、治療可能な高次医療機関へ責任を持ってご紹介させて頂きます。詳しくは下記をご参照ください。

16.大腸カメラ検査後に自転車やバイク、クルマなどの乗り物を運転することは出来ますか?

当クリニックでは患者さんの苦痛に配慮した精度の高い検査を行うために、全ての患者様に対して鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を行っています。
鎮静剤を使用しても、検査後に約30分から1時間お休み頂くと意識はほぼ検査前と同じ状態に戻るため、しっかりとご自身で歩いて帰宅可能になり、その後は普段と変わらず過ごすことができます。
ただし、鎮静剤使用後は軽い飲酒状態のような状況が続く可能性があります。検査当日は自転車やバイク、クルマなどの乗り物の運転や高所での作業など危険を伴う仕事は、重大な事故に繋がる可能性があるため、避けて頂くようお願い致します。
大腸カメラ検査当日のご来院は、徒歩あるいは公共の交通機関をご利用ください。車でのご来院が必要な場合は、必ずご家族などの他の人に運転をして頂くようお願い致します。ご協力をお願い致します。

17.妊娠中でも大腸カメラ検査を受けることは可能ですか?

妊娠中の大腸カメラ検査は流産につながるリスクがあるため、当クリニックでは行っておりません。まずは産婦人科の主治医にご相談の上、妊娠中に大腸カメラ検査を行う必要性がある場合は、産婦人科や小児科もある総合病院の消化器内科でご相談下さい。
また、当クリニックでは妊娠の可能性が不明な方への大腸カメラ検査も行っておりません。予めご了承ください。

18.授乳中でも鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を受けることは可能ですか?

鎮静剤には様々な種類があり、授乳中でも使用可能な薬剤があるため、授乳中でも鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を受けることが可能です。
ただし、授乳中に鎮静剤を使用した場合は、検査終了後に3時間以上空けて、必ず一度搾乳し、その母乳は授乳させずに破棄して下さい。一度搾乳・破棄した後は、普段通りに授乳できます。検査前に、必ず授乳中であることをスタッフにお伝え下さい。

19.過去に受けた大腸カメラ検査の際に下準備の下剤で気分不良になりました。検査を受けることは可能でしょうか?

大腸カメラ検査前の下剤は、全部で6種類(マグコロールP、ニフレック、ビジクリア、サルプレップ、ピコプレップ、モビプレップ)あります。それぞれの下剤は、味や服用量、洗浄力、飲みやすさなどに違いがあります。当クリニックでは、6種類すべての下剤を用意しています。下剤は患者様ごとに飲みやすさの相性があります。患者様の年齢、普段の排便状況、基礎疾患・既往歴、過去の内視鏡検査時の下剤の服用時の状況などから、それぞれの患者様に最適な下剤を提案いたします。
また、当クリニックでは、どうしても前処置の下剤が自分で服用することが出来ない患者さんに対して「下剤を自分で飲まない大腸カメラ検査」を行っています。こちらの検査は事前に各種機材を準備しておく必要があります。このため、検査当日に下剤が飲めないからといって急遽こちらに変更することは出来ません。予めご了承ください。ご希望の方は必ず事前にご相談ください。
詳しくは下記をご参照ください。

20.便秘があるのですが検査を受けることは可能でしょうか?

便秘がある場合、大腸カメラ検査でその原因が大腸にないかを一度詳しく調べておくことが大切です。便秘がある場合は、便秘の状況に応じて検査の数日前から処方した下剤を服用し、検査時に便が残りにくく調整することで検査を受けて頂くことが可能です。また、便秘の状況によっては、通常は検査前日のみに行う食事の調整を検査の数日前から行うことがあります。それ以外の下準備は便秘がない人の場合と基本的に同じです。ただし、検査当日の排便の状況によっては、しっかりとした検査を行うために院内で追加の下剤を服用したり、浣腸をする事があります。予めご了承ください。

監修:鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック  院長 細川 泰三

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