家族の方に知ってほしいこと

【ご家族の方へ】過敏性腸症候群と診断された方へ

◆過敏性腸症候群(IBS)とは?

過敏性腸症候群(IBS)は、慢性的な腹痛や腹部の不快感、便秘や下痢などの便通異常が繰り返し起こるにもかかわらず、大腸カメラ検査などでは炎症や潰瘍といった目に見える異常が見つからない病気です。ストレスや不規則な生活、精神的な要因が大きく関わっていると考えられています。

◆ストレスマネジメントと食事療法が重要

症状の改善には、薬物治療と合わせてストレスとの向き合い方や食事の工夫が重要です。

  • ストレスへの適切な対処: IBSの症状は、ストレスや不安によって悪化することが多いため、心身のリラックスが大切です。
    • 趣味の時間: 好きな音楽を聴く、読書、映画鑑賞など、ご本人が心から楽しめる時間を作りましょう。
    • 軽い運動: ストレッチやヨガ、軽いウォーキングは、心身のリラックスに繋がります。
  • 食生活の改善: 症状を悪化させる可能性のある食材を把握し、避けることが大切です。
    • FODMAP食: 医師や管理栄養士と相談し、高FODMAP食(発酵性の糖質を多く含む食品)を控える食事が有効な場合があります。
      • 高FODMAPの例: 小麦製品、玉ねぎ、にんにく、りんご、乳製品など。
    • 刺激物: 香辛料の多いもの、冷たい飲み物、脂っこい食事、アルコール、カフェインなどは症状を悪化させる可能性があるため、摂取量を減らしましょう。

◆ご家族ができるサポート例

ご本人のつらい気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えましょう。

  • 症状を理解し、責めない: 「またお腹が痛いの?」と安易に聞かず、「つらいね」と気持ちに寄り添うことで、ご本人の安心感に繋がります。
  • 食事内容を一緒に見直す: 刺激物を避け、消化の良い食材を取り入れるなど、一緒に献立を考えてみましょう。
  • リラックスできる環境づくり: 静かに過ごせる時間を作ったり、一緒に散歩に出かけたりして、心身ともにリラックスできる環境を整えましょう。

◆よくあるご質問(Q&A)

Q:症状が精神的なものだと言われましたが、本当ですか?
A: IBSは精神的な病気ではありません。不安や緊張が脳を介して腸の働きに影響を及ぼしていると考えられています。ご家族が寄り添うことで、症状の軽減に繋がることがあります。

Q:食事制限ばかりで、食事が楽しめないのでは?
A: すべての食材を完全に避ける必要はありません。ご本人の症状と向き合いながら、どんな食材なら食べられるか、量を調整するなど、食事を楽しめるように工夫することが大切です。

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