◆逆流性食道炎とは?
胃の内容物(特に胃酸)が食道に逆流することで、食道に炎症が起きる病気です。主な症状は胸やけ、酸っぱいものが上がってくる感じ(呑酸)、慢性的な咳などがあります。
◆悪化を防ぐ生活習慣
- 食後すぐに横にならない(特に就寝前2時間以内の食事は控える)
- 揚げ物や脂っこい料理、チョコレート、カフェイン、アルコールを控える
- 就寝時は背中を少し高くして眠る(枕を高くする、ベッドの頭側を上げるなど)
- よく噛んでゆっくり食べることも胃への負担軽減につながります
- 体重の管理:特に内臓脂肪が多いと腹圧が高まり、逆流が起きやすくなります
◆薬物療法とあわせて重要なこと
- 胃酸を抑える薬(PPIやH2ブロッカー)で症状を和らげます
- 体重管理や食後の姿勢など、日常の習慣が再発予防に重要です
- 生活習慣と薬物療法の両輪で取り組むことで、再発リスクを大きく下げることができます
◆家族ができるサポート例
- 一緒に消化にやさしい献立を考える:野菜スープや煮物、豆腐料理などがおすすめ
- 食後は横にならず、軽いストレッチや会話などで過ごすよう促す
- 「今日は胸やけなかった?」など、さりげない声かけで本人の状態を把握
- 外食や飲み会などの付き合いをセーブしたいとき、代案を一緒に考えるのも心強いサポートです
◆よくあるご質問(Q&A)
Q:この病気は遺伝しますか? A:遺伝よりも生活習慣の影響が大きいとされています。家族で習慣を整えることが予防にもつながります。
Q:薬は一生飲まなければいけないの? A:症状が安定すれば、薬の量を減らしたり中止したりすることも可能です。自己判断は避け、医師の指示に従いましょう。