◆大腸ポリープとは?
大腸ポリープとは、大腸の内側にできる「できもの」です。多くは良性ですが、一部には将来的にがん化する可能性がある「腺腫性ポリープ」も含まれます。特に、大きくなるポリープや一部の組織構造をもつものは、放置しておくと大腸がんへ進行することがあるため、早期に切除することが重要です。
◆ポリープ切除後の注意点
- 内視鏡で切除した後は、まれに出血や腹痛が生じることがあります。
- 数日は消化の良い食事を心がけましょう。
- 医師の指示に従い、数年ごとに定期的な内視鏡検査を受ける必要があります。
◆再発・予防のためにできること
- 野菜・豆類・海藻など、食物繊維を多く含む食品を意識的にとる
- 白米よりも玄米や雑穀米を取り入れる、スナック菓子やジャンクフードの頻度を減らす
- 赤身肉や加工肉(ハム・ソーセージなど)は控えめにし、魚や鶏肉を中心にしたメニューに
- 適度な運動:ウォーキングやストレッチ、週に2〜3回の軽い筋トレもおすすめです
- 禁煙:受動喫煙も含めて注意を。ニコチンが腸内環境に悪影響を与えることがあります
- 規則正しい生活:睡眠不足や過労が続くと、免疫力や消化機能が低下するため注意
◆家族ができるサポート例
- 家族全員で健康的な食生活に取り組む:買い物や献立作りから一緒に行うと効果的です
- 定期検査の予約やスケジュール管理をサポートする:リマインダーアプリの共有や付き添いも
- 本人のストレスを和らげるような生活環境を一緒につくる:趣味やリラックスタイムの確保も大切です
- 食事の見直しや習慣の変化は孤独感を伴うこともあるため、家族の協力は継続のカギになります
◆よくあるご質問(Q&A)
Q:ポリープが見つかったら、がんになりやすい体質? A:がん化のリスクが高いポリープがある方は、他にも新たなポリープができやすい傾向があるといわれています。生活習慣を見直し、定期的な検査を受けることが大切です。
Q:家族も検査を受けた方がいいですか? A:家族性の大腸ポリープ症など遺伝性の疾患もあるため、特に血縁者にがん歴のある方は、一度内視鏡検査を受けておくと安心です。