~リスクを知れば予防につながる~
こんにちは。鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック 院長の細川です。
前回の記事では、大腸がんがどのように発生するのかについて、代表的な3つの経路をご紹介しました。
今回はその続きとして、残りの2つの発生経路について、なるべく分かりやすくお話ししたいと思います。
🔶 ④ 潰瘍性大腸炎に伴う「炎症関連経路」
dysplasia-carcinoma sequence(colitic cancer)
このタイプは、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患が長期間続いた結果、がんへと進行する経路です。
- 炎症によって腸の粘膜が傷つき、修復を繰り返すうちに異常な細胞が現れ、がん化につながると考えられています。
- ただし、潰瘍性大腸炎の診断を早めに行い、定期的に内視鏡でチェックすることで、早期に対応が可能です。
🔶 ⑤ 遺伝性疾患に関連する「過誤腫のがん化」
Peutz-Jeghers症候群や若年性ポリポーシス症候群といった遺伝性疾患にみられる特殊なポリープががんに進行するケースです。
- これらのポリープは「過誤腫(かごしゅ)」と呼ばれ、見た目は腫瘍のようでも、本来は腫瘍ではない形成異常によるもので奇形の一種です。
- 一見、良性に見えても、将来的にがん化する可能性があり、消化管がん全体のリスクも高いとされています。
このため、対象となる方は、大腸カメラだけでなく胃カメラも含めた定期的なチェックがとても重要です。
🔍 発生経路を知ることは「怖がるため」でなく「備えるため」
大腸がんにはさまざまな発生パターンがあることを、数回にわたってお伝えしてきました。
「自分にも当てはまるのでは…」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、不安を抱えたまま放置するより、まずは“知ること・調べること”が大切です。
大腸がんは、かなり進行するまで自覚症状が現れないことも多く、私自身、20代・30代で進行がんを抱える患者さんを診察した経験も何度もあります。
🩺 35歳を迎えたら、一度は胃と大腸の内視鏡検査を
大腸がんや胃がんは、定期検査で未然に防げるがんの代表格です。
- 「症状がないから大丈夫」ではなく、
- 「症状がないうちに調べる」ことこそが予防につながります。
35歳前後をひとつの目安に、ぜひ一度検査をご検討ください。
その後は医師と相談しながら、適切な頻度でフォローしていくことが望ましいです。
🚉 アクセス抜群&安心の検査環境
当院は、鹿児島市の消化器内科・胃腸内科として苦痛に配慮した胃カメラ検査や大腸カメラ検査などを行い、お腹の不調を解消するお手伝いをしています。
当院はJR・市電・バスなど、さまざまな交通手段でのアクセスが可能な鹿児島市のターミナル駅である鹿児島中央駅西口に直結するAMU WEの3階に位置しています。
お車でお越しの方は、アミュプラザ鹿児島の駐車場もご利用可能です。
🛏 苦痛に配慮した「眠っている間に終わる検査」
検査に対する不安を少しでも減らせるよう、当院では鎮静剤を使用し、リラックスした状態での胃カメラ・大腸カメラ検査を実施しています。
「思っていたよりずっと楽だった」「気づいたら終わっていた」というお声も多くいただいています。
🕊 将来の安心のために、“健康の1日”を作りませんか?
忙しい日々の中で、自分の健康はつい後回しになりがちです。
ですが、年に一度だけでも“自分の体を見つめ直す日”を作ってみてください。
気になる症状がある方も、健康な方も、
検査が初めてで不安な方も、
まずはお気軽にご相談ください。
私たちが丁寧にサポートいたします。
監修:鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック 院長 細川 泰三