こんにちは。鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック、院長の細川です。
当院では、大腸カメラ(大腸内視鏡検査)の際にポリープが見つかれば、可能な限りその場で切除しています。
実際、検査を受けられた多くの方にポリープが見つかっており、検査中に安全に切除を行っています。
検査後の説明で「ポリープを切除しました」とお伝えすると、患者さんからよく聞かれるのがこの質問です。
「そもそもポリープって、なぜできるんですか?」
今回はこの疑問にお答えして、大腸ポリープができる原因や背景について、わかりやすくご説明します。
🧬 ポリープの原因は「遺伝子の異常」
ポリープができる根本的な原因は、遺伝子の変化や異常と考えられています。
遺伝子に傷がつくと、細胞の増殖や修復のバランスが崩れ、異常な細胞が塊となってポリープになります。
この「遺伝子の異常」を引き起こす要因として、以下のようなものが挙げられています。
📌 ポリープや大腸がんのリスク因子
リスク因子 |
内容 |
年齢 |
40歳以上からリスクが上昇 |
家族歴 |
親や兄弟姉妹に大腸がん・ポリープの経験がある |
食生活 |
肉類中心の高脂肪・高カロリーな食事 |
体型・生活習慣 |
肥満、運動不足 |
アルコール |
飲酒量が多い人はリスク上昇 |
喫煙 |
長期の喫煙習慣がある場合も危険因子に |
これらの要因が重なることで、遺伝子に変化が生じやすくなり、ポリープが形成され、将来的にがん化するリスクが高まるとされています。
⚠ ポリープ → がん化することも
大腸がんは、最初から悪性腫瘍として発生するものもありますが、多くは良性のポリープから時間をかけてがんへと進行します。
つまり、ポリープの段階で発見・切除しておけば、大腸がんの発生そのものを防ぐことができます。
🩺 検査を受けるベストなタイミングとは?
- 少なくとも40歳を過ぎたら、まず一度は大腸カメラを受けることをおすすめします。
- 家族に大腸ポリープや大腸がんの方がいる場合は、それよりも早めの検査が望ましいです。
検査でポリープが見つかっても、早い段階で切除しておけば**「がんにならない未来」**を作ることができます。
🌿 定期検査で“無症状のがん”も防げる
大腸がんは、かなり進行しない限り自覚症状が現れにくいという特徴があります。
一方で、早期に見つければ治療で完治も十分に目指せるがんです。
忙しい日々の中でも、年に1回、1日の検査時間を確保することがあなたの健康を守ります。
将来の安心のために、ぜひ当院での大腸カメラ検査をご検討ください。
🏥 鹿児島中央駅西口に直結した通いやすい内視鏡専門クリニック
当院では、経験豊富な検査技師による腹部超音波検査に加えて、鎮静剤を使用した苦痛に配慮した内視鏡検査を行っています。
消化器病専門医と消化器内視鏡専門医を取得した医師による丁寧な診察と検査で、皆さまのおなかの健康をしっかりサポートいたします。
少しでも気になることがあれば、是非一度、お気軽にご相談ください。
監修:鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック 院長 細川 泰三