胃腸の不調でお悩みの方へ|鹿児島市の胃腸内科・消化器内科なら当院へ

胃腸の不快な症状、我慢していませんか?

胃腸の不快な症状みぞおちの痛みや胸やけ、胃もたれ、下痢や吐き気など、胃腸の症状は日常生活に大きな影響を与えます。特に、以下のような症状が続く場合は、消化器の病気のサインかもしれません。

  • みぞおちのズキズキした痛みや不快感
  • 食後の胃もたれや吐き気
  • 胸やけや喉のつかえ感
  • 突然の下痢や血便
  • 腹部膨満感やお腹の痛み
  • 食欲低下、体重減少
  • 健康診断で「要精密検査」と言われた
  • バリウム検査やピロリ菌検査で異常を指摘された

これらの症状を放置すると、症状の悪化や病気の進行につながるおそれがあります。
当院の胃腸内科では、こうした胃腸の症状に対して、日本消化器病学会消化器病専門医による丁寧な診察と最新の検査機器による的確な診断・治療を行っています。
気になる症状がある方は、お早めにご相談ください。

胃腸内科の選び方

「お腹の調子が悪いけれど、鹿児島市でどこの胃腸内科に相談すればいいのかわからない」
そんなとき、安心して質の高い医療を受けるために、ぜひ確認していただきたい3つのポイントをご紹介します。

1. 症状に向き合える消化器病専門医による診察が受けられるか

診察胃腸の症状は非常に多様なため、正確な診断と適切な治療には、医師の専門性と経験が不可欠です。
また、医師が患者さんの話にしっかりと耳を傾け、親身に対応してくれることも、安心して診療を受けるうえで重要なポイントです。
当院では、日本消化器病学会認定の消化器病専門医が在籍し、
「消化管がんで命を落とす方を一人でも減らしたい」
「地域の皆様や多忙な方々に寄り添い、健康寿命を延ばすお手伝いをしたい」
という強い想いを持って、日々診療にあたっています。
患者さんお一人おひとりの症状や不安に真摯に向き合い、最適な医療を提供できるよう努めております。

2. 検査機器が充実しているか、苦痛の少ない検査が受けられるか

内視鏡システム胃腸の病気を正確に診断するうえで、腹部エコー検査や内視鏡検査は欠かせません。
そのため、どのような検査機器を導入しているか、また検査による患者さんの負担をどれだけ軽減できているかは、クリニック選びの重要なポイントです。
当院では、国内外で高い評価を受けているオリンパス社製の最新型ハイビジョン対応内視鏡スコープ(GIF-1200N、GIF-EZ1500)を導入しています。さらに、専用の高解像度モニターを使用することで、微細な病変も見逃さず、精度の高い診断が可能です。検査は短時間で終了し、負担も軽減されるよう配慮しています。当院では「胃カメラ検査」と「大腸カメラ検査」のどちらにも対応しており、必要に応じて同日検査も可能です。ご希望があれば、苦痛に配慮した鎮静剤を使用した胃カメラ検査と大腸カメラ検査にも対応可能です。
また、当院では、とキャノンメディカルシステムズ株式会社製の超音波診断システムを導入し、経験豊富な臨床放射線技師が患者様の症状を確認しながら、エコー検査を実施しています。

3. 予約しやすく、通いやすい診療体制が導入されているか

予約体調がすぐれないときや忙しい日々のなかで、スムーズに予約・受診できることも大切です。
当院では、地域の皆様や働く方々にとって通いやすいクリニックを目指し、「予約優先制」での診療を行っております。
電話予約に加えて、24時間対応のWEB予約・LINE予約もご利用いただけます。
さらに、WEB問診を導入しており、事前にご自宅で症状などをご入力いただくことで、来院時の待ち時間を大幅に短縮可能です。ご来院後すぐに診療にご案内できるよう、効率的な診療体制を整えています。

【24時間対応】ご予約・ご相談はこちら

胃腸内科で対応する主な疾患

胃腸内科は、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸といった消化管だけでなく、肝臓、胆のう、膵臓といった消化器全般の病気を診る専門科です。

【咽喉頭異常感症(ヒステリー球)】

「のどに何か詰まっている感じがする」「イガイガしてすっきりしない」─そんな違和感が続いても、検査では特に異常が見つからない状態を咽喉頭異常感症と呼びます。ストレスや胃酸の逆流、自律神経の乱れ、更年期やホルモンバランスの変化などが関係すると考えられています。命に関わる病気ではありませんが、症状が長引くと日常生活に支障が出ることもあります。胃カメラによる検査で重篤な疾患を除外した上で、PPIなどの胃酸抑制薬や漢方薬、必要に応じて耳鼻咽喉科や心療内科との連携による治療を行います。

【逆流性食道炎】

逆流性食道炎逆流性食道炎は、胃の内容物が食道へ逆流することで、胸やけやのどの違和感、酸っぱいものが上がるような不快感、みぞおちの痛みなどが続く病気です。食べすぎや脂っこい食事、加齢、腹圧の上昇、肥満などが関与し、夜間の咳や声のかすれを引き起こすこともあります。治療は、胃酸の分泌を抑える薬に加え、食生活や姿勢の見直し、体重の減量が重要です。

【好酸球性食道炎】

好酸球性食道炎は、アレルギーに関連した白血球(好酸球)が食道に集まり、炎症やつかえ感を引き起こす慢性疾患です。食事中の喉の違和感や飲み込みにくさ、胸やけのような症状がみられ、進行すると食道が狭くなり、食べ物の通過が困難になることもあります。診断には内視鏡と組織検査が不可欠で、治療は食事からアレルゲンを除去する方法や、ステロイド薬、PPI(プロトンポンプ阻害薬)などを使用します。

【食道がん】

食道がんは、食道の粘膜に発生する悪性腫瘍で、早期には症状がほとんどなく、気づかれにくい病気です。進行に伴い、食べ物がつかえるような感覚、胸の痛み、声のかすれ、体重減少、咳や吐血といった症状が現れることがあります。主なリスク要因として、喫煙や飲酒、熱い飲み物の習慣、慢性的な逆流性食道炎、バレット食道などが挙げられます。診断には胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が非常に有効で、必要に応じて組織検査を行います。早期に見つかれば内視鏡による切除(ESD)で治療が可能ですが、進行がんでは手術や抗がん剤・放射線治療を組み合わせた集学的治療が検討されます。

【急性胃炎】

急性胃炎は、突然胃の粘膜に炎症が起きる状態で、みぞおちの痛みや吐き気、胃もたれ、食欲低下などが代表的な症状です。暴飲暴食やアルコールの過剰摂取、強いストレス、痛み止めの服用などが主な原因で、まれにウイルスや細菌による感染が関与することもあります。治療では、まず胃に負担をかけないよう消化にやさしい食事を心がけ、必要に応じて胃酸を抑える薬(PPIやP-CABなど)を使用します。薬剤が原因と考えられる場合は使用を中止したり、内容を見直すことも重要です。症状が強い場合は、一時的な絶食や点滴での対応が必要になることもあります。

【慢性胃炎】

慢性胃炎は、胃の粘膜に長期間にわたって炎症が続く状態で、はっきりとした症状が出にくいのが特徴です。胃もたれや食後の不快感、みぞおちの鈍い痛み、吐き気、食欲の低下、空腹時の痛みなどがみられることがあります。原因としては、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染がもっとも多く、長年にわたる刺激物の摂取や加齢、まれに自己免疫の異常によって起こることもあります。治療は、ピロリ菌が確認された場合は除菌治療を行い、胃酸を抑える薬の使用や、刺激を避けた食生活への見直しが大切です。

【機能性ディスペプシア(FD:Functional Dyspepsia)】

機能性ディスペプシア機能性ディスペプシアは、胃カメラなどの検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃の不快な症状が長く続く病気です。食後すぐにお腹が張って苦しくなったり、少量の食事で満腹感が強く出たり、みぞおちの痛み・ムカムカ感・吐き気がみられるのが特徴です。胃の運動機能の低下や知覚過敏、自律神経の乱れ、ストレス、ホルモンバランスの変化、更年期などが関与していると考えられています。治療では、胃の動きを整える薬や胃酸を抑える薬、必要に応じて漢方薬や抗不安薬を使用します。ピロリ菌が関係している場合には除菌を行うこともあります。

【胃ポリープ】

胃ポリープは、胃の粘膜にできる隆起性の病変で、多くは無症状のまま健康診断や胃カメラ検査で偶然発見されます。まれに胃もたれ、吐き気、出血による貧血などを引き起こすこともあります。ポリープにはいくつかのタイプがあり、原因や治療方針が異なります。胃底腺ポリープは加齢や胃薬(PPI)の長期使用と関連があります。過形成性ポリープはピロリ菌感染や慢性胃炎が背景にあることが多く、がん化のリスクがある胃腺腫の場合は、内視鏡での切除が必要です。

【胃潰瘍・十二指腸潰瘍】

胃潰瘍・十二指腸潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、炎症やただれを起こす疾患です。空腹時や夜間にみぞおちの痛みが強くなるのが特徴で、吐き気、胃もたれ、背中の痛み、時には黒色便(出血のサイン)や吐血を伴うこともあります。原因の多くはピロリ菌感染や鎮痛薬(NSAIDs)の使用です。ストレスや生活習慣の乱れも悪化要因になります。治療は胃酸の分泌を抑える薬の内服が中心で、ピロリ菌が陽性の場合は除菌を行います。出血時には内視鏡による止血、まれに手術が必要となることもあります。治療には胃酸分泌を抑える薬や、ピロリ菌陽性の場合の除菌療法が有効です。

【胃がん】

胃がんは早期のうちは自覚症状がほとんどなく、検診などで偶然見つかることがほとんどです。進行すると、胃の痛み、食欲低下、胃の不快感、吐き気、体重減少、吐血、黒色便、貧血などの症状が現れます。ピロリ菌感染は胃がんの発症リスクに強く関連しており、塩分の多い食事や喫煙、慢性胃炎・胃潰瘍の既往、家族歴なども要因とされています。治療は、がんの進行度により異なります。早期の場合は、内視鏡的に病変を切除するESDという治療で根治が目指せます。進行例では手術や抗がん剤、放射線療法を組み合わせた治療が行われます。定期的な胃カメラ検査による早期発見が大切です。

【過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)】

過敏性腸症候群大腸カメラ検査で腸に異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便通異常が慢性的に続く状態を「過敏性腸症候群(IBS)」といいます。症状のタイプには、下痢型、便秘型、両方を繰り返す混合型、不規則な便通の分類不能型があります。特徴的なのは「排便後に症状が軽くなる」ことです。原因は一つではなく、ストレスや自律神経の乱れ、腸の過敏性、さらには感染症の後遺症が関与すると考えられています。治療では、食事や生活リズムの見直しに加え、整腸剤・下剤・鎮痛薬などを症状に応じて使い分けます。必要に応じて心理的アプローチも取り入れ、心療内科との連携も大切です。

【潰瘍性大腸炎(UC:Ulcerative Colitis)】

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症や潰瘍が生じる慢性疾患で、症状が改善と悪化を繰り返すのが特徴です。厚生労働省の指定難病です。粘血便や腹痛、頻回の下痢、体重減少、貧血などがみられ、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼします。発症には免疫の異常や腸内環境、遺伝的な要因などが関係していると考えられています。診断には大腸カメラや血液・便検査などを用い、症状に応じて外用薬、内服薬や注射薬での治療を行います。

【クローン病(Crohn’s disease)】

クローン病は、主に小腸や大腸に慢性的な炎症や潰瘍が起こる原因不明の疾患で、口から肛門までどの部位にも炎症が及ぶ可能性があります。厚生労働省の指定難病です。下痢や腹痛、体重減少、肛門のトラブルが続く方は注意が必要です。再燃と寛解を繰り返すのが特徴で、進行すると狭窄や痔瘻などの合併症を伴うこともあります。血液・内視鏡・画像検査などで診断し、食事療法や生物学的製剤などで長期的なコントロールを目指します。

【腸管ベーチェット病】

全身性疾患であるベーチェット病の一型で、腸に深い潰瘍ができる病気です。厚生労働省の指定難病です。特に小腸と大腸のつなぎ目(回盲部)に好発し、右下腹部の痛みや下痢、血便、発熱などがみられます。腸の炎症に加え、口内炎や皮膚・目の症状を伴うこともあります。原因は明らかではありませんが、免疫異常や遺伝が関係すると考えられています。診断には内視鏡や血液検査が有用で、炎症の程度に応じて抗炎症薬や生物学的製剤などを使用します。

【便秘症】

便秘は「排便が週に2~3回以下」「便が硬くて出にくい」「排便後も残った感じがある」などの状態を指し、お腹の張りや食欲低下を引き起こすこともあります。原因はさまざまで、水分・食物繊維の不足、運動不足、ストレス、不規則な生活習慣に加え、加齢や薬の副作用、疾患(大腸がんや甲状腺機能低下症など)も関与します。治療は、まず生活習慣の見直しから始め、整腸剤や便を柔らかくする薬、場合によっては刺激性の下剤などを使います。改善が乏しい場合や高齢者、長期にわたる便秘では、大腸カメラで腸の状態を確認することも重要です。

【下痢症】

下痢症とは、水のような便が何度も出たり、急な腹痛や便意に悩まされたりする状態です。腹部のゴロゴロ感や脱水、全身のだるさを伴うこともあります。原因は多岐にわたり、ウイルスや細菌感染による急性腸炎のほか、薬の副作用、ストレス、食生活の乱れ、大腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・がんなど)などが考えられます。治療は、整腸剤や必要に応じた止瀉薬、水分・電解質の補給が基本です。特に感染性の下痢では食事内容に注意が必要です。長引く場合や血便がみられるときは、精密検査が必要になることもあります。当院では、大腸カメラや血液検査を通じて原因を明確にし、個別に対応した治療を行っております。繰り返す下痢でお悩みの方は、早めの受診をおすすめします。

【大腸ポリープ】

大腸ポリープ大腸ポリープは、大腸の内側にできる良性の隆起性病変で、多くは自覚症状がなく、検診や内視鏡検査で偶然見つかることがほとんどです。ただし、一部では便潜血陽性や血便、下痢・便秘といった便通異常の原因となることもあります。主な原因には、加齢、食生活の偏り(高脂肪・低食物繊維)、遺伝的素因などが関係します。大腸ポリープは大腸がんに進行する可能性があるため、早期の発見と切除が大切です。当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない大腸カメラを行っており、検査中に発見されたポリープはその場で安全に切除可能です。切除後は病理検査で性質を確認し、必要に応じて定期的なフォローアップも行っています。大腸がん予防のためにも、40歳を過ぎたら一度検査をご検討ください。

【大腸がん】

大腸がんは日本でも増加傾向にある疾患で、初期段階では症状がほとんど現れないのが特徴です。進行すると、血便、便が細くなる、下痢と便秘を繰り返す、残便感、お腹の張りや痛み、体重減少や貧血といった症状が見られるようになります。原因の多くは大腸ポリープからの進行で、高脂肪・低食物繊維の食生活や運動不足、喫煙、飲酒、家族歴などがリスク要因となります。治療は、早期であれば内視鏡的粘膜切除術(EMR:Endoscopic Mucosal Resection)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection)で対応可能ですが、進行がんでは外科手術や抗がん剤治療が必要になります。当院では、鎮静下での負担の少ない大腸カメラを導入し、早期発見・早期治療に努めています。健診で便潜血陽性と指摘された方や気になる症状のある方は、早めの受診をおすすめします。

【胆石症】

胆石症は、胆のうや胆管に結石ができる疾患で、多くは健診やエコー検査で偶然見つかります。無症状のまま経過することも多いですが、石が胆管などに詰まると右上腹部やみぞおちの痛み、吐き気、背中や右肩にかけての放散痛などが現れることがあります。主な原因として、コレステロール代謝の異常、高脂肪の食事、肥満、急激な体重減少、妊娠、加齢などが関係しています。治療は、症状がなければ定期的な経過観察で問題ないことが多いですが、強い痛みや炎症、胆のう炎などの合併症がある場合は、腹腔鏡による胆のう摘出術が選択されます。

【急性胆のう炎】

急性胆のう炎は、胆のう内にある胆石が出口をふさぎ、胆汁の流れが滞って炎症を起こす病気です。右上腹部の強い痛みが持続し、発熱や寒気、吐き気、さらには背中や右肩に痛みが広がることもあります。進行すると重症化して命に関わることもあるため、早期診断と治療が重要です。原因の多くは胆石による胆のう管の閉塞で、そこに細菌感染が加わって炎症が悪化します。治療はまず、抗菌薬と点滴による内科的な炎症のコントロールを行い、状態が安定してから胆のう摘出術を実施するのが一般的です。重症例では緊急手術が必要になることもあります。右上腹部の激しい痛みや発熱がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。

【急性胆管炎】

急性胆管炎は、胆管が胆石や腫瘍などでふさがれ、胆汁の流れが滞ることで細菌感染を引き起こす病気です。高熱や寒気、皮膚や白目が黄色くなる黄疸、右上腹部の強い痛みが主な症状で、進行すると意識障害やショックを伴い、命に関わることもあるため早急な対応が必要です。主な原因としては、胆管内に石が詰まる総胆管結石や、がんによる胆道の狭窄、術後の癒着などが挙げられます。治療はまず抗菌薬で感染を抑えたうえで内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP:Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)を行い、胆道や膵管の状態と閉塞の原因を調べ、内視鏡的胆管ドレナージ(EBD:Endoscopic Biliary Drainage)を行い、胆汁の流れを確保し、胆汁を体外へ排出する処置を行います。原因によっては手術が必要になる場合もあります。早期の診断・治療が生死を分けるため、症状に気づいたら速やかにご相談ください。

【胆のうポリープ】

胆のうポリープとは、胆のうの内側にできる小さな隆起(できもの)で、多くは良性の変化です。症状がないことがほとんどで、健康診断の腹部エコーで偶然見つかるケースが多くみられます。しかし、大きさや形状によってはごく一部ががんへ進展する可能性があるため注意が必要です。特に10mm以上のポリープや、急速に大きくなるもの、血流が豊富に認められるものは、慎重な評価と外科的治療の検討が必要になります。当院では、腹部超音波を用いた詳細な画像診断を行い、経過観察が適切か、あるいは専門機関での手術を検討すべきかを判断します。胆のうポリープを指摘された方は、放置せず一度ご相談ください。

【胆のうがん】

胆のうがんは初期に症状が現れにくく、気づかないまま進行してしまうことが多い病気です。進行すると、右上腹部の痛みや吐き気、体重減少、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)などの症状がみられるようになります。リスク要因には胆石、胆のうポリープ(特に1cm以上)、胆のうの慢性炎症、膵胆管合流異常などが挙げられます。治療は病期により異なり、早期であれば胆のうの摘出手術で治癒が期待できますが、進行している場合は肝臓や周囲組織を含む切除や抗がん剤治療が必要となることもあります。

【胆管がん】

胆管がんは、肝臓から十二指腸へ胆汁を運ぶ「胆管」にできる悪性腫瘍で、がんの発生部位によりいくつかの型に分類されます。初期は無症状のことが多く、進行すると皮膚や白目が黄色くなる「黄疸」やかゆみ、茶色い尿、白っぽい便、食欲不振、右上腹部の痛みなどが見られます。胆道の先天異常や胆管炎の繰り返し、原発性硬化性胆管炎、B型・C型肝炎などがリスク因子とされています。診断には血液検査、腹部エコー、CTやMRI、必要に応じて内視鏡検査を行います。治療は外科的切除が中心ですが、進行例では抗がん剤や胆汁の流れを確保するステント処置も行われます。

【急性膵炎】

急性膵炎急性膵炎は、膵臓が自己の消化酵素によって炎症を起こす病気で、突然の強い腹痛が特徴です。多くはみぞおちから左上腹部にかけて痛みが出て、背中に響くようなこともあります。吐き気や発熱、お腹の張りを伴い、重症の場合は意識障害やショック症状に至ることもあります。主な原因としては、飲酒や胆石、高脂血症、薬の副作用、外傷などが挙げられます。治療は基本的に入院のうえで、膵臓を安静に保つための絶食、点滴、鎮痛薬、抗生物質などを行います。原因が胆石による場合は、内視鏡などで胆管の閉塞を解除する処置が必要になることもあります。

【慢性膵炎】

慢性膵炎は、膵臓に長期間炎症が続き、徐々に機能が落ちていく病気です。みぞおちの鈍い痛みや、食後に増す不快感が続くことが多く、消化不良による下痢や脂っぽい便、体重の減少、糖尿病を合併することもあります。原因としては、長年にわたる飲酒が最も多く、急性膵炎を繰り返すことや、自己免疫、遺伝的な要因も関係しています。治療は禁酒・禁煙、脂質を控えた食生活の見直しが基本となり、膵酵素剤や糖尿病の治療薬を用います。痛みが強い場合は、鎮痛薬や神経ブロックを行い、膵管の狭窄や結石があれば内視鏡や手術による治療が検討されます。

【膵臓がん】

膵臓がんは、自覚症状が現れにくく、見つかったときには進行していることが多い厄介ながんです。進行に伴い、みぞおちや背中の鈍い痛み、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、急な体重減少や糖尿病の悪化、消化不良による下痢・脂っこい便などが現れることがあります。はっきりした原因は分かっていませんが、喫煙や慢性膵炎、糖尿病、膵嚢胞(IPMNなど)、家族歴、高脂肪食などがリスクとされています。治療は、手術・抗がん剤治療・放射線療法などが行われ、症状の緩和を目的としたケアも重要です。当院では、膵がんが疑われる症状がある場合、血液検査や腹部エコーで早期評価を行い、必要に応じて専門病院への迅速なご紹介を行っています。気になる症状があれば、早めの受診をおすすめします。

【脂肪肝】

脂肪肝脂肪肝とは、肝臓に余分な脂肪がたまった状態で、特に初期は自覚症状がなく健康診断の肝機能異常(AST・ALTの上昇)で見つかることが多い病気です。肥満や糖尿病、過食、運動不足が関与する非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:Non-Alcoholic Fatty Liver Disease)が近年増えており、一部は肝炎や肝硬変へ進行する非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non-Alcoholic Steatohepatitis)へと悪化することがあります。アルコールの多飲が原因で起こる脂肪肝もあり、いずれも放置は危険です。治療の基本は、生活習慣の見直しです。食事の改善や適度な運動、体重管理が予防と改善につながります。

【肝炎】

肝炎とは、肝臓に炎症が起きた状態で、ウイルス、アルコール、薬剤、脂肪の蓄積など原因はさまざまです。急性と慢性に分かれ、慢性の場合は自覚症状が少なく、健診での肝機能異常から発見されることもあります。主な症状には、だるさ・食欲低下・黄疸・茶色い尿などがあり、進行すると肝硬変や肝がんの原因となることもあります。ウイルス性肝炎(B型・C型)では抗ウイルス薬による治療、アルコール性肝炎では禁酒が不可欠です。また、非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non-Alcoholic Steatohepatitis)や自己免疫性肝炎、薬による肝障害なども適切な診断と治療が必要です。

【肝硬変】

肝硬変は、肝臓に慢性的な炎症や負担が加わることで、肝臓の組織が硬く変化し、本来の機能が落ちていく状態です。初期には無症状のことも多いですが、進行すると疲れやすさ、むくみ、腹部の張り、黄疸、意識の混濁などが現れ、肝がんや静脈瘤出血といった深刻な合併症を伴うこともあります。原因はウイルス性肝炎、アルコール、脂肪肝炎、自己免疫性疾患など多岐にわたります。治療では、原因に応じた対応(禁酒・抗ウイルス薬など)、栄養管理、薬物による症状緩和、定期的ながん検診が重要です。重症例では、肝移植が適応となることもあります。

【肝臓がん】

肝臓がんは、肝臓にできる悪性腫瘍で、B型・C型肝炎ウイルスや肝硬変、脂肪肝(NASH:Non-Alcoholic Steatohepatitis)など、慢性的な肝疾患を背景に発生することが多い病気です。初期にはほとんど自覚症状がなく、病気が進行してから、右上腹部の不快感、体重減少、食欲不振、黄疸、腹部膨満感などが現れることがあります。診断には血液検査や腹部エコー、CT・MRIなどの画像検査を組み合わせて行います。治療法は、手術・肝動脈塞栓術・ラジオ波焼灼術・分子標的薬などがあり、がんの進行度や肝機能に応じて選択されます。

胃腸の不調は「体からのサイン」です

胃腸の不調は「よくあること」と見過ごされがちですが、重大な疾患が隠れていることもあります。「たかが胃腸の不調」と思わず、気になる症状がある方はお早めにご相談ください。早めの受診が、健康を守る第一歩です。
当院では、鹿児島市内の皆様に信頼される胃腸内科・消化器内科として、確かな検査と専門性の高い治療を提供しています。どんな些細な症状でも、お気軽にご相談ください。

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