こんにちは。鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック、院長の細川です。
日々の診療の中で、「薬に頼らず便秘を改善したい」というご相談を多くいただきます。
便秘の解消には、食事の見直しに加え、運動やお腹のマッサージといった生活習慣の工夫がとても大切です。
🏃♀️運動と腸の働きは深く関係しています
私たちの腸は、適度な運動によってリズムよく動くようになります。
逆に、体を動かす機会が減ると、腸の働きが鈍くなり、便がスムーズに進まなくなります。
特に影響を受けやすいのが「大腸機能」。
年齢とともに便秘が増えるのは、加齢による運動量の減少が原因と考えられています。
💡運動が難しい方には「腸マッサージ」も効果的!
「歩くのがつらい」「運動する時間がとれない」
そんな方には、1日たった2分のマッサージがおすすめです。
腸をやさしく揺らすことで、大腸のねじれや便のつまりをやわらげ、排便がしやすくなります。
◆ 一般的な「のの字マッサージ」だけで十分?
お腹を「の」の字にさするマッサージはよく知られていますが、実は日本人の多くは腸の形が少し曲がっていたりねじれていたりします。
そのため、形に沿って便を流そうとしても、うまく通過できないことがあります。
そんなときは、腸全体をやさしく“揺らす”ように刺激してあげると、便の詰まりが解消しやすくなります。
⏰朝晩1分ずつでOK!簡単マッサージのやり方
次のようなマッサージを、起床時と就寝前に1分ずつ行ってみましょう。
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仰向けに寝て、膝を軽く立てる(お腹の力を抜きやすくなります)
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指でお腹をやさしく押し込み、腸が揺れるようにマッサージ
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下腹部(恥骨からおへそあたり)を1分ほど、左右に揺らすように刺激
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左下腹部に痛みやつかえを感じる方は、両手で挟むように軽く揺らして刺激
ポイントは「力を入れすぎず、ゆっくりとやさしく行うこと」です。
🌿薬に頼らず、自然なお通じをめざすために
便秘を改善するには、下剤を使うだけでなく、生活全体の見直しが大切です。
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食事(食物繊維・水分の摂取)
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規則正しい睡眠
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軽い運動や腸のマッサージ
こうした日々の積み重ねが、自然なお通じと快適なお腹へとつながります。
🏥当院では、便秘の診察・内視鏡検査も対応しています
鹿児島中央駅西口に直結したAMU WEの3階にある当クリニックでは、
便秘の診察はもちろん、必要に応じて鎮静剤を使用した胃カメラ・大腸カメラも行っています。
「便秘がつらい」「お腹が張る」「便通が安定しない」といった症状が続く方は、
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
監修:鹿児島中央駅西口消化器内科・胃大腸内視鏡クリニック 院長 細川 泰三